ボランティアに参加して2 | タケシのありのまま日記

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旧名から変更しました。

つづきです。
 
■作業内容
作業内容は、場所によって異なるとは思いますが、今回の山元町や新地町では次のような作業がありました。
(実際に自分が体験したもの以外に、当日他のチームでやっていた作業も含みます)
 
・個人宅の庭の泥の除去、草取り。
・倒壊したブロック塀の撤去。
・津波で浸水した住宅の消毒、洗浄。
・津波で浸水した住宅、納屋のゴミ出し。
・津波で浸水した住宅の、床下泥出し及び床板、壁板の撤去。
・イチゴ農地の草取り。
・個人宅の庭の砂利の洗浄。
・写真の洗浄。
・側溝の泥出し。
 
やはり津波被害の対応がメインです。
 
私が経験したのは上から5つ。
 
大変だったのは、やはり住宅の床下泥出しの作業です。
 
津波の被害地域には、この時期でもほとんど手が付けられていない住宅がたくさんありました。
 
難しいのは、被害が軽微だった住宅と、全壊に近い住宅以外の、
 
外観は特に問題なさそうだけど浸水した住宅です。
 
だいたいどこの家も床上1m以上浸水していて、
 
少なくとも1階は滅茶苦茶です。
 
手のつけようが無くて、放置されている住宅がたくさんありました。
 
私が担当したお宅は、家の中の荷物と畳は全て撤去されている状態でした。
 
次にやらなければならないのが、床下の泥出しになるわけです。
 
潮臭い悪臭を放つ泥を撤去し、消毒し、床下を乾かしてあげないといけません。
 
しかし、それをやるには床を撤去する必要があります。
 
床の撤去は、当然全ての床を撤去したほうが作業もやりやすいですし、衛生的です。
 
しかし、家主としては、せっかくの床を残したい気持ちもあります。
 
なので、どの程度床を剥がすかは、依頼主の希望に沿うことになっています。
 
依頼主のニーズを第一に、というボランティアのポリシーを強く感じました。
 
今回、私が担当したお宅では、全て床を撤去してOKということになり、
 
まだまだ使えそうなフローリング床を剥がしましたが、やっぱり心中複雑ですね。
 
それから、浸水した壁部分も撤去する必要があります。
 
石膏ボードや断熱材は浸水すると使い物になりませんし、
 
壁の中にも泥やゴミが入り込んでいる為です。
 
なので、これらの作業を行うと、ほんとに家は極端な話、骨組みだけになります。
 
ここから先は専門の業者でないと無理ですが、
 
ここまでの作業も専門業者に任せればよいのでは?という意見もあると思います。
 
ただ、あまりに件数が多く、業者が全く足りてない状態であることから、
 
個人で出来ることをやっておきたいというニーズがあります。
 
もちろん、費用的な面もあります。
 
しかし、個人でこの作業をやるのは、非常に困難です。
 
特に高齢者しかいない住宅では。
 
なので、このような依頼がボランティアにたくさんあるようです。
 
それでも、実際に来ている依頼は限られているようで、
 
ボランティアがそこまでやってくれると思ってない人も多いようです。
 

実際、新地町では私が参加した日で、依頼の全てが完了したとのことでした。
 
今後は、何かあったら週末にまとめて、という形になるそうです。
 
しかし、実際には隠れたニーズがたくさんあるような気がします。
 

ちなみに、今回は津波でしたが、
 
普通の洪水などで床上浸水○軒、という話が毎年のようにどこかであります。
 
浸水した家は、どこも同じような状況なのでしょうね。
 
自分の家が浸水したら、どうやって復旧させればいいのだろう?と思いました。
 
床下の泥をどうやって掃き出すか?
 
濡れた断熱材をどうやって交換するのか?
 
石膏ボードは?
 
などなど、疑問は尽きません。
 
我が家の場合、地形的に浸水することはまずないとは思いますが・・・。