8/11の前に。
前日の早朝3時過ぎに福島沖を震源とした地震がありました。
テントで寝ている時に気が付いたのですが、
地面に寝転んでいる時に地震を感じたのは初めてだったので、
おぉ~ほんとに地面が揺れている!と、変に感心してしまいました。
で、8/11の朝。
夜から南からの強風が吹き、おまけに蒸し暑かったので、ひじょ~に睡眠不足。
朝から味噌汁で気合を入れます!

キャンプツーリングでは必需品のマルコメ君のお味噌汁。
ボランティアセンターは9時から受付開始です。

待機所には飲み物、食べ物、衣類、タオル、その他色々揃ってます。
全国からの救援物資で、モノは潤沢に揃っているんですね。
だから、着の身着のままで行っても、必要なものは貸してもらえます。
この日は津波被害にあったお宅の、床下の泥だし。
家の中が浸水し、床上1m30cmほどの高さまで津波の跡が残っていました。
依頼者であるおばあさんは、地震の時、平屋だったので屋根に登って助かったそうです。
それも庭に流れてきた重機が、庭の柿の木を押し倒し、
その柿の木が屋根に寄りかかったため、柿木を登って屋根に登ったそうです。
その柿木はその後切り倒されましたが、
この日行ってみたら、切り株から新しい芽が出ているのが印象的でした。

依頼は床をはがして、床下の泥を出すことでしたが、
その前に水に浸かった壁も壊すことになりました。
ハンマーなどの道具で、最初はおっかなびっくりでしたが、

石膏ボードやベニヤを剥いでいきました。
外壁の中もぐちゃぐちゃで、断熱材も全く使い物にならない状態でした。
床は、畳部屋の床剥がしは楽でしたが、
フローリング床は丸ノコで切り込みを入れてからバールで無理やり剥がして大変でした。
結局一日では作業は終わらず、壁の撤去と床剥がしまでで終わり、
残りは後日となりました。
正直、柱だけになってしまったこの家が、この後どうなるのか・・・
という思いもありましたが、
依頼者のおばあさんは、奇麗になって良かった、と喜んでおられました。
周囲の家もそうですが、もう、最初は全く手の着けようがないほど荒れた状態で、
当初は解体するのもやむなし、と考えていたそうです。
しかし、ボランティアが何度が入り、少しずつ片づけていくのを見ているうちに、
希望が見えてきて、今回、床に手を入れたいと申し出たとのことでした。
一日も早く、この家が、住める状態になることを祈らずにはいられませんでした。
作業が終わって、ボランティアセンターへ。

道具の片付けの後は、スタッフが用意してくれたおにぎりやかき氷などが振る舞われます。
汗だくの作業の後は、うまい!
テントに戻ったら、まずは一杯。

そしてお風呂。

広さは2畳ほどでしょうか。ちゃんと浴槽もあって、お湯もちゃんと出ます。
予約制になっていて一人30分。
仮設とは言え、充分なもので助かります。
洗濯機も、乾燥機付きで不自由しません。
ま、私の場合は一度に出る洗濯の量が少ないので、
お風呂に入った時に一緒に洗い、脱水だけ洗濯機を利用し、
あとはテント前のロープに干してましたが。
つづく。