県道20号線から県道256に入ると、王滝村に入ります。
牧尾ダムの手前で左に曲がり、御岳湖の南側湖畔を進みます。
北側湖畔を走る県道256は、工事による通行止めだったためですが、
こちらの道の方が御嶽山が見えて良かったかも。
湖畔はちょうど紅葉の見ごろで、湖とのコントラストが綺麗でした。

王滝村中心部を抜け、御岳スカイラインに入ると、ぐんぐん標高が上がってきます。
御岳スカイラインは、昔は有料道路だったらしく、道幅もたっぷりの気持ちいいスカイラインです。
道端には、たくさんの霊場や仏像がありました。さすが信仰の山。
御岳スキー場付近までやってくると、視界が徐々に開け、御岳山がどーんと見えてきます。
さあ、これからスキー場の中を走る快走路になるぞ!
と思ったら、目の前にこんなものが。

が~ん!
つい、2日前に閉鎖されたのね・・・。

ここから先、終点の田の原までが最高の景色と聞いていただけに、ショック~。
来年の5月20日まで閉鎖とは、長い。。。
閉鎖明けになったら、また来よう!
残雪の中を走るのも気持ちいいよね。

そのまま帰るのもなんなので、ここにあった八海神社でお参り。
この地で野宿させてもらいます、とお願いしてきました。

この時点で、午後4時。
そろそろ野宿の場所を見つけなくてはなりません。
来た道を下り、良さそうな脇道を探します。
今日のポイントは、
「なるべく尾根に近い、空が開けた場所。」
です。
前日のような谷間だと、空が狭くて星の見える範囲が限られるのと、
冷気が谷間を下ってくるので寒いのです。
また、日の出もなかなか拝められません。

そして、探し始めて30分。
見つけました~

東側に開けた崖の上。
目の前には中央アルプス。

アルプスから登る日の出を拝める場所でした。
実は、道路脇にある残土捨て場なんですけどね。
多少、石がゴツゴツしてますけど、こんなに良いロケーションは他に在りませんでした。
早速、薪になる枝を集め、薄暗くなってからテントを張りました。
目の前の中央アルプスは、刻一刻と色が変わります。
青から紫、オレンジ・・・



景色を楽しみながら、早めの夕飯(カップラーメン)を食べ、
辺りが暗くなりかけた頃に焚火に着火。
焚火が安定した頃には、夜空には満天の星が現れました。
期待どおり、昨日よりも空が広いので、たくさんの星が見えます。

そして、さすが星の降る街「王滝村」。
前日に負けず劣らず、綺麗な天の川。
前も後ろも右も左も星がいっぱい。

ほんとに、首が痛くなりました。
そうそう、自宅でも見ることが出来る有名な星座と言えば、オリオン座ですが、
このオリオン座が見つけられずにいました。
まだ見えない時期なんだっけ?と思っていたら、
午後8時頃になって、東の空から登ってくるのが分かりました。
中央アルプスの真っ黒い山体の後ろから、オリオン座の三つ星が徐々に見えてきます。
普通、地平線付近の星はほとんど見えませんが、
ここならはっきり分かります。
この日は、4つ流れ星を見ました。

さて、食べる方ですが、前日と同様に焼きジャガイモを食べた後、
今日はデザートがありました。
昼間買っておいた、リンゴです。

そのまま食べるのでは芸が無いので、焼いて食べます。
そう、焼きリンゴ。初チャレンジです。
フォークで新をくりぬき、砂糖を詰め、さらにバターを詰め、
アルミホイルでくるみます。

そして焚火の中に投入!
じゅ~、じゅ~、
絶え間なく音が続きます。
時間も計らず、ものすごくアバウトですが、
適当な頃愛を見計らって取り出しました。

恐る恐る食べてみると・・・
うまぁ~

ちょっとシャリシャリ感が残ってますが、アツアツのリンゴは最高!
特に皮が美味しいんですね~。
食べている途中で、リンゴを洗うのを忘れていたことを思い出しましたが、
まぁ、いいか。
そんなこんなで、この日も就寝は午後9時ごろ。
前日の教訓で、買い足したカイロを背中側6枚、胸側4枚も貼りました。
このお陰で、寒さで目が覚めることはありませんでした。
ただ、ゴツゴツした石で体が痛く、何度も寝がえりしたので、
やっぱり数えきれないぐらい目は覚めましたけどね。
起床は5時。
ちょっと疲れが抜けてないせいか、頭が朦朧としています。
でも、日の出ショーを楽しむためには、もう起きないと。
シュラフを畳み、着替えて、外に出ます。
既に東の空は薄ら明るくなり始めていました。
そして、中央アルプスの上には、小さい三日月。
新月の一日前なので、とっても薄い三日月です。
それから暫くの間、片づけしながら日の出ショーを楽しみました。



トップページに掲載した写真は、この場所からの写真です。
・・・と、ここまで書いたら、容量の関係でこれ以上画像を投稿できないので、
次回へ続きます。
