久々にMOTO-GP(二輪の世界最高峰レース)ネタです。
年明け早々に、カワサキの参戦休止のニュースがあり、ついに来たか!という感じのMOTO-GP界。
なんとかホンダ、ヤマハ、スズキは踏みとどまっているようです。
しかし、スズキは四輪のWRCの活動を中止しましたし、ホンダはF1から撤退という衝撃的なニュースもありましたので、その余波は続いています。
ホンダは、MOTO-GPの参戦は継続するものの、それ以外の二輪のレース、全日本ロードレースやあの八耐も参戦しないようです。
ホンダはなんと言っても二輪の世界の頂点にいるメーカーですから、その影響力は計り知れません。早く戻ってきて欲しいです~。
ところで、MOTO-GPですが、年間の参戦費用は40~50億円だそうです。F1よりも一つ桁が少ないですが、それでも昔に比べれはかなりの高額ですよね。
その理由として、マシンが4ストロークになり、より高度化してきたことが挙げられます。
四輪に比べ、人が操る要素が非常に大きいのが二輪の特徴でした。なので、マシンの性能差は四輪に比較して相対的に小さかったのですが、最近のMOTO-GPの内情を知ると、ちょっとビックリです。
最近のMOTO-GPマシンは電子制御が高度に進み、ありとあらゆるところをコントロールしているみたいなのです。
例えば、スタートの場面。昔はスタートの良し悪しはライダーの腕次第でした。タイヤが空転したり、ウィリーしたり、エンストしたり、色々難しかったのです。
しかし、今はスタート用のモードというのが設定してあって、スタート時ならば、ひたすらアクセルを開けるだけで、あとはマシンが勝手に最適なエンジン出力をコントロールして、誰もスタートに失敗しなくなりました。
また、サーキットにはたくさんのコーナーがありますが、マシンにはGPSが搭載されているので、正確な位置を知ることが出来、コーナーごとに、そのコーナーに最適なサスペンションのセッティングに自動的に変えてくれる機能があるマシンもあるとか。
こんな感じで、人がコントロールする範囲が少しずつ狭まっているのが現状です。
それでも、今はまだライダーの腕の差が分かりますが、これから将来はどうなるかわかりません。
人のテクニックを競うのか、それともマシンの性能を競うのか、モータースポーツの難しい面ですね。
方向性としては、省燃費、そしてガソリンエンジンではなく電気モーターなどのクリーン動力に変わっていくのでしょうね。