のすけ通信 2023 1月 Vol.144 |   らーめんふぁくとりーのすけのブログ的なこと

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   ~いっしょうけんめいやってるんですけど~

新年あけましておめでとうございます。

 

本年も変わらぬお引き立てを賜りますようよろしくお願い申し上げます。

 

昨年は波乱の1年と言いますか、精神的にも金銭的にも本当に厳しい年でした。

 

コロナ禍が2年続き、店の経営もギリギリで繋いでいたところに急な三春屋の閉店騒動。

 

移転先を探そうにも閉店バブル状態で店は急にいそがしくなり、全く身動きがとれないまま4月に閉店を迎え、それから物件探しが始まりましたが退去にかかる費用などの補償も無く、立地や坪数などの条件と移転費用の融資などの条件が整って改装工事をして営業再開したのはもうお盆を過ぎた8月末の事でした。

 

それからはお陰様で連日空席待ちをしていただかないとならない状況でしたが、予想を遥かに上回る来客数分の調理や仕込みをこなすのに私もスタッフも精神的にも肉体的にも限界で、すっかり疲弊してしまっていました。

 

自分でこう言ったらおかしいかもしれませんが、あまりの盛況ぶりに追いつかない状況にいろいろと考えて「暫くの間は午後3時で閉店します」…と告知した矢先、脳梗塞で左半身が思うように動かなくなり入院。

 

三春屋閉店から4ヶ月以上かかってやっと営業再開したと思ったら約1ヶ月でまた急ブレーキです。

 

もちろん、命あっての事ですし助かって良かったですが体の事はもちろん、金銭的にも精神的にも、本当になんて言えばいいか…。

 

 

波乱苦難の連続でしたね。

 

 

今のところ血液検査などの結果は良好で、あとは地道なリハビリをしながら少しづつ元のように動けるようにしていくしかありません。

 

左手は中華鍋を振るのは出来るようになりましたが、麺の湯切りはまだ出来ない現状です。

 

まぁ、そんなに急に元に戻るはずもありませんよね。

 

 

さて、そんな現在の状況で今後の事なのですが、まだ暫くの間は午後3時までの営業とさせていただきます。

 

「人手が足りないなら雇い入れれば良いじゃないか」とも言われますが、人数だけ揃えば良いって訳でもありませんし、そもそも求人を出しても各業種どこも人手不足の状況で応募は皆無です。

 

人数が多ければそれだけ人件費もかかるわけで、そうなると私の場合必然的に無理をする事になる。

 

経営者は労働基準法の対象外ですからどこのお店でも大なり小なり無理をしているのでしょうが、それが当たり前だという考え方自体を改めないと私の場合は脳卒中の再発に繋がりかねないな…というのが最近の考えです。

 

「お客様第一主義」もちろんそれはそうだけど、私やスタッフが倒れてしまうような事になっては元も子もありません。

 

「ワークライフバランスの充実」最近良く耳にする言葉ですが、仕事と趣味や家庭生活などのバランスの取れた生活の事だそうです。

 

昭和世代ですから「寝ないで働け」ってのが美徳というか「24時間たたか~えますか!」とか、努力根性義理人情と言うか。

 

そういうのが染み付いちゃってるから無理をして震災後に三春屋に入ってから7年間も休み無しで働いてきた訳で、今考えても「よく倒れないでやったなぁ…」とは思うけれどそれは決して褒められた事ではないのです。

 

今の若い方のほうがそういった事はよく理解されているのだろうと思います。

 

昭和のお父さんはほとんど子育てってしていなかったのではないかと思いますが、令和のお父さんは違いますよね。

 

仕事と家庭と趣味休暇のバランスの取れた生活とそれを実現するための効率のいい就業体制の確立ね。大事です。

 

特に長生きしたいとは思わないけどまだやりたい事あるしまだ早いと思うから。by店長きむら