本校で初めての海外研修となる台湾研修の 下見打合せについてレポートします。
今回の出張で最も重要なことは、交流相手校である鹿港高校を訪れ、陳校長先生をはじめとする関係の先生方にお会いし、相互交流計画についての話し合いをすることでした。これについては先方の親切な対応のおかげで、11月の受入れ、12月の派遣について円滑に合意することができました。もう一つの重要事項は、台北の日本大使館(台湾とは正式な国交がないので 交流協会台北事務所とよびます)を訪れ、岬高校の台湾との交流計画について報告し支援を依頼することでした。さいわいにも、学生時代の友人に外交官になった人が何人かおり、その方を通じて日本大使館の岡田総務部長を紹介してもらうことができていました。
台湾新幹線(現地では 高速鉄道 = 高鉄 と呼びます) に乗って台中から200km離れた台北に向かいます。50分ほどの快適な旅です。
台北のシンボルの一つ 台北101(タイペイ イチマルイチ) 建設当時は世界一のノッポ ビルでした。 12月に台湾を訪れる岬高校の一行は、初日にこの台北101を訪れて、展望台に登ったりフードコートで食事をしようと思っています。
台北市内にある日本大使館(交流協会台北事務所) セキュリティが厳重で アポなしではなかなか入ることができません。
岡田総務部長(台湾公使にあたります)にお会いし、岬高校の交流計画を支援していただくようお願いしました。「24時間体制で支援する」とご返事をいただきました。
4日間の出張のうち、初めの2日間で鹿港高校での打合せ、日本大使館での支援依頼をすることができました。
修学旅行で海外に生徒を送る際には、外務省への届け出は各学校の義務となっています。その情報はこのような在外公館に送られ不測の事態に備えていただくことになるのです。しかし、希望者による海外研修を企画した場合には、特に義務もないこともあって、大使館、領事館への連絡を怠る場合が多いと思います。
私は、メールでも、封書でもいいから、必ず生徒派遣の交流計画を在外公館に報せ、下見の際にはその場所を確認しておくべきだと思っています。小さなところでは、生徒がパスポートをなくした場合再発行してもらうところが現地の大使館や領事館だからです。大きなところでは、生徒が海外派遣中にインフルエンザにかかったり、災害に遭遇したりしたときに、判断と対応をお願いするのはここしかないからです。