血液検査 再検査3 | 獣医とノルウェージャンフォレストキャット マリアの腎臓闘病生活

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今年で4歳を迎えた我が家の愛猫マリアについてのブログです。若くして腎臓病になった我が子にしてあげられる事を書き記していきます。獣医師として同じ境遇に置かれた猫ちゃん、又は飼い主様の心の支えになれればと思います。

前回の血液検査(リンクはこちら)から2週間ほど経過したところで再度血液検査を実施しました。

この間の変化としては輸液剤を変更したことでした。
乳酸リンゲルから生理食塩水への変更の効果判定です。
結果は以下の通りでした括弧の中は当院の参考範囲です

TP:7.9→6.6mg/dl
⬇️  [5.7-7.8]
Alb:3.5→2.8mg/dl⬇️   [2.3-3.5]
BUN:37.9→30.1mg/dl⬇️   [17.6-32.8]        
Cre:2.6→2.9mg/dl⬆️  [0.8-1.8]
Na:155mmol/l→154mmol/l⬇️  [147-156]
K:5.5mmol/l→4.4mmol/l⬇️  [3.4-4.6]
Cl:122mmol/l→118mmol/l
⬇️  [107-120]
Ca:14.3mmol/l→11.8mmol/l
⬇️  [8.8-11.9]
P:5.4mmol/l→3.5mmol/l
⬇️  [2.6-6.0]

全体的に改善傾向だと判断しました。
TPやALBが下がってくれたのは脱水が解除されたからでしょう。
心配だったKやCa、Pも参考範囲内に収まってくれました

Ca×P=41.3    
といい感じです


ひとまずは安心ですね

輸液剤の選択はとても大事だと痛感しました


ただここでまた一つ問題が

体重が変わっていないのです

通常脱水が補正されると体重はその水分の分だけ増えるのですが…。
これで考えられる原因は、痩せてきてるということです


確かに食べる量は減ってきて、肉付きも悪くなっていました。
体重は何としてでも維持したいところ

次は体重管理に重点をシフトしていくことにしました。
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