食事 タンパク質 | 獣医とノルウェージャンフォレストキャット マリアの腎臓闘病生活

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今年で4歳を迎えた我が家の愛猫マリアについてのブログです。若くして腎臓病になった我が子にしてあげられる事を書き記していきます。獣医師として同じ境遇に置かれた猫ちゃん、又は飼い主様の心の支えになれればと思います。

腎臓の働きが落ちるとタンパク質を制限するように言われています。

一般的に食べ物は体内で利用された後、老廃物として便や尿から体外に排泄されます。
タンパク質の場合は尿素窒素(BUN)というものに作り変えられたのち、尿中に排泄されます。
尿中」と言う事は排泄される際のルートに腎臓が関わっているのです。(血液検査の項目でも腎臓の働きが悪くなるとBUNが上昇するといった内容と一致しますね。)

つまり極端な言い方をするならば、タンパク質を摂取すると腎臓の仕事が増えると言うことになります。
弱っている腎臓の負担を減らすためにタンパク質を制限するという考えが存在するのです。

※蛋白質は体を構成するのにとても重要な役割を果たしてくれています。過剰な制限は避けるようにしましょう。
高齢猫では、初期の腎臓病でもタンパク質制限は不要であると言う報告もあるくらいです。(ただしIRIS 2013 及び ACVIM 2004 では、初期でも蛋白尿を呈する場合にはタンパク質の制限が推奨されています。
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