高血圧の話3 | 獣医とノルウェージャンフォレストキャット マリアの腎臓闘病生活

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今年で4歳を迎えた我が家の愛猫マリアについてのブログです。若くして腎臓病になった我が子にしてあげられる事を書き記していきます。獣医師として同じ境遇に置かれた猫ちゃん、又は飼い主様の心の支えになれればと思います。

慢性腎臓病の猫の20-25%が高血圧をであると言われています。
犬では50%と言われるので比較すると割合的には低いのですが、猫の慢性腎臓病は犬の3-4倍存在するので実際高血圧の猫ちゃんに遭遇することは多いです。

対処方法としては、ACE阻害薬という内服薬の使用が一般的です。これによる治療は人間の慢性腎臓病例で蛋白尿を伴う場合の進行防止が示されています。

これに準じて、猫で使用するタイミングも蛋白尿高血圧が見られた場合に使用することが多いです。

ただし前回お話しした通り、まずは腎臓内部での高血圧→次に全身性の高血圧と発展するためすでに腎臓での高血圧があると考え、全身性の高血圧がない段階でも内服を開始する先生も少なくはありません。

マリアには、現在内服薬の使用は行っておりません。もう少し、経過を見てからの判断にしようと考えております。
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