2022年のまとめと
自分の視聴歴の振り返りも兼ねて、
ブログ開設2周年特集
を開催中です
前回は、
「中断した韓国ドラマ」
をまとめましたが
(毎回好評なこの特集、
毒舌&本音炸裂の感想って、
無条件で楽しいからでしょうか)
2回目の今回は、
2022年
職業病を
発症してしまった
韓国ドラマ
をまとめます
(昨年度バージョンはこちら)
「職業病」
って、どんなものでしょうか
もちろん、仕事内容だけでなく、
個人の性格もあるのでしょうが...
既にご存知の方も
いらっしゃるかと思いますが、
私、臨床心理士をしておりまして、
韓国ドラマ視聴中に、
時々起こるという
「職業病」の症状は...
ちょっとクセのある
登場人物が出てくると、
「これは○○病か…」
「この家族の影響で...」
などと無意識にアセスメントしてしまう
精神疾患が出てくると
「おっ」と無意識に反応しつつ、
リアリティを追求したり、
どう対応すべきか
などと検討を始めてしまう
…というわけで
この1年間、思わず
上記の「発作」が
起きてしまったドラマについて、
時を経て気づいたこと、
今だから言える
大胆なコメントも交えながら
振り返っていきたいと思います
各ドラマの解説に、
ネタバレが含まれますので、
ご注意ください
これも職業病の一種っ
なかなか感想を書けない
韓国ドラマとは...
韓国ドラマ視聴開始の初年度は、
仕事に絡むようなドラマは
どうも避けがちだったんですが
(仕事脳が勝手に動き出して、
純粋にドラマを楽しめないのでね)
2年目の今年は、
ブログにて、
心理学的視点から考察するのが
楽しくなり
割と積極的に視聴しました。
このドラマも、そのひとつです
ウ・ヨンウ弁護士は天才肌
自閉症スペクトラムのイメージを
親しみのあるものに変えた
という意味では、
ドラマの力ってすごいな~
と感激しました
がっ
未だに私が、
このドラマの感想が書けない理由...
それは、現実を知るひとりとして、
少々のモヤモヤ
が残るからなんです、実は。
まず、指摘したいのは、
最終盤で出てきた
パク・ウンビン演じるウ・ヨンウの
異父弟ですかね
長年別々に生きてきた母と娘が
再び交わるためには、
ストーリー上、
インパクトのある存在
が必要なのは理解しますが
必ずしも、
発達障害が遺伝するわけではないですし
特性によって、
ああいう事件を起こすわけでもありません
勢いついでに、
もうひとつ言っちゃいますと、
個人的には、
2人の初キスシーンも…
いや、あの、
ウブな女の子
(今時こんな言い方しないか~)
が初めてできた彼に
キスを教えてもらう
という意味では
初々しくてかわいいシーン
ではあるんですが…
『発達障害だから、
手順を教えないといけない』
みたいな
上下関係を示唆するような価値観も、
透けて見えるような気もしまして
ドラマ全体を通して、
ヨンウがジュノに
教える
助ける
みたいなシーンが
もっとあったら、
互いに成長し合う
ことを示す
もっと意義深いキスシーンに
なったかな、とか
こちらでも言及しましたが
私は、発達障害の方々から、
日々多くのことを学ばせてもらっている
と、心の底から思っているので、
少しの違和感が残りました、ね。
だから、
シーズン2では、
そんな2人の関係性の変化を
大いに期待します
「他の職業病」を発症した
韓国ドラマとは...
現在の職業の話ではありません
ので、少々横道に逸れちゃいますし、
たった2年半で辞めた身で
商社マンの
職業病が何たるや
を語るのは、
恐縮すべき立場なんですが...
ミセン -未生-
pls(=please)
みたいに、
やたらと省略するとか
(*恐らく、テレグラフで、
海外や船舶と通信していた時代の
名残と思われます。)
(現在はどうか知りませんが)
為替の動向とか、
社会情勢とか、
天候とか、
やたらと気になることかしら
ネタバレなしの感想では、
書きませんでしたが
実は、私の父も、
商社マンだったので
文字通り、私にとって、
「ミセン=人生ドラマ」
なんですよね。
ちょうどバブル期だった私の幼少期、
毎晩、午前様の父に、
ほぼ母子家庭状態だった我が家
だから、
イ・ソンミン演じるオ課長のことも、
上司として、というより、
実父と重ねてみてました。
そして、「ミセン」の中では、
海外転勤=栄転
みたいな描かれ方してましたし、
実際本人は、
そうなのでしょうけれど...
家族の立場からすれば、
海外引っ越し
しかも、3か国とか
(しかし、私の父は出世してないし)
言葉覚えるのも、
環境慣れるのも、
国によっては食料調達さえも
大変なので
(気丈な奥さんでも、いやぁ、大変です…)
そこは、
主人公と私の人生の
大きな違い
でもありまして
チャン・グレのように、
自分で選び取って
海外に飛び出すのは、
素晴らしいことだし
逆に私は、
葛藤の多い海外生活がなければ、
臨床心理士にならなかっただろうな...
とかよく考えます
そんなわけで、
オ課長の家族は、
あの後、
どうなったのかなー
と普通の人が気にならないようなことが
妙に気になります、ね
心のプロが
「心の闇」と対峙する
韓国ドラマとは...
このドラマは、
心のプロの本質に問いかける
エピソードが多くて、
私にとっては、
すごく斬新でした~
そして、
悪意や心の傷と直面するのは、
たとえ、
プロファイラーだとしても、
カウンセラーだとしても、
しんどいんですよ、
本当にっ
悪の心を読む者たち
ネタバレなしの感想では、
書きませんでしたが
キム・ナムギル演じるハヨンは、
冷静で我慢強くて、
プロファイラーとしても優秀なんですが、
恐らく、長い間、
抑圧してきた感情があって…
犯罪者たちと対峙するうちに、
父親の不在
という彼らとの共通点に反応して、
病み(闇)
に一時飲み込まれたのかな
とも感じました。
それを乗り越えてゆくハヨンの
人間的成長
を表しているように感じられるので、
個人的には、
英語タイトルの
Through the Darkness
の方が、原題(=邦題)よりも好きです
私には、
ハヨンほどの経験(=極悪人と対峙)は
ない(はず)ですが、
やはり、
個人的な弱みとかトラウマを
突いてくるような話を聞くのは、
たとえ、職業上必要だとしても、
耐え難い気持ちになることも正直あります。
そういう気持ちになったら、
相手と自分の違いを明確にすること、
つまり、
こっちの領域に入ってこないように、
心の境界線
を引くイメージで、対処してます。
私の場合ですが...
そうはいっても、
やはり、どうしても、
人としての相性とか、
不得意の分野はあるので…
色々な意味で、
これはムリだ~
と思ったら、
同僚などに相談して、
担当を変わってもらうこともありますね
自分の限界を知ること
自分の力不足を認めた上で、
周りに助けを求めること
…は、どんな仕事でも、
あるいは、
一個人としても、
生きていく上で、
必要な姿勢なのかな
と、このドラマを通して、
改めて学びましたね
職業病を発症しつつも
キュンキュンできた
「奇跡」の韓国ドラマとは...
韓国ドラマ見ている途中で、
仕事脳が動いてしまうと、
感情を動かすのが
おろそかになってしまう私ですが。。。
(メモリが少ないPCみたいな)
このドラマは、
職業病発症しつつ
キュンキュンできたという
稀有な韓国ドラマ
なんですよーー
二十五、二十一
心理学的視点からの考察
ネタバレなし感想
と、合計4回も
熱く語った上に、
ナム・ジュヒョク愛も
叫ばせて頂きましたので、
もう十分満足です
そして、私は、
頭と心がバランス良く動く韓国ドラマが
好きだな~
と気づく
2022年秋です
さて、今後の
ブログ開設2周年特集
ですが、ナント、
昨年と同じテーマ
で展開する予定です
(と言っても、
更新頻度がかなり落ちているので、
いつになることやら...)
くれぐれも気長に
引き続きお付き合い頂けましたら、
さ、幸いです…