SankeiBiz2013/11/8記事参照
「【トップは語る】バニーフーズ社長・高橋良治さん」
■障害者と一緒に働き一緒に育つ
--障害者を積極的に雇用している
「社員は障害者と一緒に働くようになってから、
彼らが仕事を覚えるまで根気よく待つなど接し方を学び、
障害者を理解するようになった。
以前は会社への不満ばかりを言っていた社員が、
障害者と接するうちにストレスがなくなり、
今ではニコニコと楽しく働いている。
モチベーションも高まり業績も上がった。
障害者雇用には力があると実感している」
--障害者の雇用で学んだことは
「障害者は一人一人違うので、マニュアルは通用しない。
『ダメ』と否定したり『頑張れ』と
プレッシャーをかけたりしてもいけない。いいところを探して
『頑張ったね』と褒めてあげることが大切だ。社会から必要とされ、
役に立っていることが分かれば一気に変わる。
戦力になるので、率先して雇用していきたい」
--中小企業の経営者などが障害者雇用を話し合う
全国交流会が10月に横浜市で開かれ、実行委員長を務めた
「障害者50人を含む700人弱が参加した。
横浜市立大学の影山摩子弥教授が『障害者雇用は生産性も
業績も上がらずハイリスク・ローリターンといわれるが、
実際は生産性も業績も上がっている。
障害者と健常者が一緒に働く経営戦略はいい結果を生む』
と問題提起し、分科会では障害者雇用の実践が報告された」
--一緒に働くことが思わぬ効用を生む
「メーンテーマを『共に働き、育ち合う、
その素晴らしさを広げよう!』としたのも
障害者だけが集まって働くのではなく、
一緒に働くことで健常者も学び、ともに育つことができる
と考えたからだ。雇用することが目的ではなく、
障害者が成長し活躍する場を提供することが重要。
障害者を雇用している経営者は『そのための工夫などを
交流会で学ぶことができた』と話していた」
【コメント】
「いいところを探して
『頑張ったね』と褒めてあげることが大切」
こういった姿勢は障害の有無にかかわらず、
どんな場面でも大切なことではないでしょうか。
職場のあり方は今、
大きな分岐点に差し掛かっているのかもしれません。