「苫小牧職安管内 障害者の就職3割増
法定雇用率引き上げ 就労支援2施設開所」
北海道新聞 2013年10/04記事参照
苫小牧職安管内(東胆振1市4町と日高、
平取両町)の本年度の障害者の就職件数は
8月末時点で、93人と前年同期の70人に
比べ、3割以上増加した。
中でも、知的・精神障害者が67人と同43人
から5割以上増えた。
同職安によると、国が企業に義務付ける障害者の
法定雇用率が4月に引き上げられたことや、苫小牧
市内で障害者と雇用契約を結ぶ就労施設の開設が
相次いでいることが要因という。
今年4月の障害者雇用促進法の改正で、従業員50人
以上の企業の障害者雇用率(全従業員に占める障害者の
割合)は、1・8%から2・0%に引き上げられた。
改正後の障害者雇用率はまとまっていないが、違反
企業は罰則金の支払いが求められ、同職安は「雇用率の
引き上げで、企業の意識が高まっている」と指摘する。
苫小牧市内では4月以降、障害者自立支援法に基づく
就労施設で、障害者と雇用契約を結び、原則として最低
賃金を保証する「就労継続支援A型事業所」が2施設
開所した。
市内の同事業所は計4施設となり、就職者の増加に
つながった面もある。
ただ、同職安は障害者雇用率を満たしている企業は
まだ少ないとみており、3日、さらなる就職促進に
つなげようと、市内で障害者向けの就職面接会を開催。
障害のある58人と16社が参加した。
面接に臨んだ市内の男性(38)は「今はアルバイト
なので、きちんと就職したいと考えています」と話した。
同職安の不動清一所長は「求職者には細かなフォローを、
企業側には雇用に結び付いた他社の事例を伝え、理解を
広めていきたい」と話していた。
【コメント】
雇用率増加に伴い、知的、精神障害の方の雇用数が
上がったのは注目すべき点だと思います。
雇用増加にA型が一役買っている点も見逃せないです。
雇用の意識が高まる中、企業での雇用はもちろんですが、
A型の増加策も検討していいのではないでしょうか。