ぼくが物欲や金欲、名声欲に躍起になっていた頃から、
ワイフはいつもぼくのそばで「平凡」を望んでいた。
昔はそんなワイフのことを、
よくそんなに自分自身を殺して生きることができるなぁ・・・と感じていた。
でも年齢を重ねるごとに、また失敗を重ねるごとに、
ワイフの言っていることがよくわかるようになってきた。
ワイフは若いうちから物事の本質をよく理解していた人だなと
改めて感心するとともに、尊敬に値する女性だなと痛感している。
まぁそんな女性だから、ぼくみたいな無鉄砲なダメ男と一緒にいるんだろうけど。
幸せって何だろうって考えた時、
いつもの日常がそこにあることなんだと最近は思うようになった。
もちろんいつもの日常は些細な変化にあふれている。
息子が転んでケガしたり、ワイフが熱をだしたり・・・・。
そういう事も含めていつもの日常と言えるだろう。
これは家庭をとびこえて国として考えても同じことが言えると思う。
例えば、選挙の投票率。
よく最近の若者は投票にいかないから投票率が低いと耳にする。
そして投票率が低いことが悪のような表現をする評論家もいる。
投票率が高い時っていうのは世の中が動乱の時代にある時だ。
与党と野党が逆転したり、何か大きな問題でうねりがある時。
でも投票率が低い時っていうのは世の中が安定期だということ。
人々は政治はこれでいい、今が幸せだと思ってるから投票に興味がない訳だ。
GDPが中国に負けてもいいではないか。
ぼくたちは金に裕福なことだけが幸せだという事にとらわれすぎている。
平凡で安定である中で、心の幸せを感じる事が必要だと思う。
もっと心の裕福を感じて生きていきたいと思うんだな。
そんな今日は、オスカーの華麗なピアノで「あなたがすべて」を。
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