ひとり釣りして食って寝る in広島 -27ページ目

ひとり釣りして食って寝る in広島

ひとりで孤独に釣って自分でさばいて地酒片手に食って寝る。でも時には誰かと並んで釣糸を垂れていたい雑魚釣り専門サラリーマン。




住み始めて6年目の我が家は、築35年になる中古住宅である。








入居に際しては、土地家屋調査士に耐震強度の診断を依頼し、

家の各所を診てもらったのだが、



2Fの天井裏に入る為の入口のフタがどうしても開かず、

屋根裏の目視を断念したという経緯がある。



これがその入口のフタ





まるで接着剤で固めたかのようにビクともせず、完全に「開かずの扉」となっているのだ。




一体なぜ…?








前の住人は、どこか陰のある老貴婦人で、一人で暮らしていた。







登記簿からしてご主人はすでに亡くなっており、

売買契約の際も、相続で所有権を共有していた長男は、最後まで一度も姿を現さなかった。




何かが引っかかる…。







あのどこか陰のある老貴婦人が、

この家に何かしらの秘密を残して去っていったのではなかろうか…、と。


さすがに床下に「貞子」が這い出してくるような古井戸は無かったが…










そんなある日の晩、



例のワタクシが落ち武者の亡霊に見間違われた1Fの洗面所で、嫁さんがこんな事を言い出した。










「なんか、天井から変な声がする」




…と!









いや、そーいうのやめようやホンマに。




しかし、

どうやら冗談ではないらしい。




嫁さんに背中を突かれながら恐る恐るその洗面所へ。







耳を澄ましてみる。









「…………… 」









「…………… 」









「…………… 」









ヒヒヒヒヒ……… 







な、なに今の?

確かに聞こえた!









「…………… 」









「…………… 」









「ひひひひひひひ… 」




まただ。

そして聞こえてきたのはココからだ。




換気扇の吸入口





この洗面所は家のほぼ中央に位置しており、

設計図を見ると換気扇の吸入口から出口まで、ある程度の空間が存在していることになっている。




そこに得体の知れない何かが潜んでいるとでも言うのだろうか。




まさかあの老貴婦人が残した秘密がここに…?








こうなると、のんきに「吉田類の酒場放浪記」など見ている場合ではない。










開けてみる。











ん?












ダメだ、換気扇の機械が穴一杯に詰まっており、その先が見えない。




換気口の出口に回ってみる。






高さが3mはあるな、それに穴も小さい…





ここで、必殺ファイバースコープの出番である。
2,000円の安っすいヤツ





これなら狭い入口から内部へと進入し、映像をスマホへ送ることが出来る。








いよいよ、あの不気味な声の正体を確かめる時が来た…







(つづく)