ひとり釣りして食って寝る in広島 -26ページ目

ひとり釣りして食って寝る in広島

ひとりで孤独に釣って自分でさばいて地酒片手に食って寝る。でも時には誰かと並んで釣糸を垂れていたい雑魚釣り専門サラリーマン。





換気扇の穴から聞こえてきた不気味な声…











その正体を確かめるべく、


出口側の穴に回り、ファイバースコープで換気口内部の撮影を試みることに。









モップの柄にファイバースコープをくくりつけ、いよいよ内部へ…






…突入す!















なんだ?


いきなり何やらモフモフとした物体が映り込んできた。




もしや、あの老貴婦人が残したミイラか何かが横たわっているとでもいうのであろうか!




さらにスコープをズイっと突っ込む!
















こ、これは…













「鳥の巣」だ!



一瞬だったが、黄色いクチバシの雛も数匹確認できた。














なーんだ。










あの声の正体は鳥の雛の鳴き声だったのだ。







では、何の鳥なのか、日中に定点観測を行ってみる。















これが親鳥だ。




黒い頭に白い頬、胸にネクタイの様な縦長のライン…







ここで再び登場、1975年発行・文英堂「カラー学習小学生全集」で調べてみる。







これだな、





「シジュウカラ」だ。






ファイバースコープを上手く固定して、雛の成長を記録しようかとも考えたが、

余計な事をして親鳥が育児放棄してもいけないので、

鳥獣保護管理法に従って一切手を出さないことに決めた。










そして、

その日以来、換気扇の下で雛達の様子を伺うのが日課となった。



日を追うごとに、吸入口から聞こえる雛達の鳴き声が大きく賑やかとなり、

やがて、バタバタバタッという羽ばたく羽音も混じる様になった。









さらに数日後、







雛達の声はしなくなった。










みな無事に巣立って行ったのか…









しかしまあ、偶然にも我が家に営巣したシジュウカラのお陰で、

野生の営みというものを間近で感じることが出来た数日間であった…。













結局、洗面所で嫁さんが聞いた変な声の主は、シジュウカラの雛だったわけだ。

めでたしめでたし。













だが…






2Fの天井裏への進入を拒み続ける〝開かずの扉〟は、

今もなお、我が家に存在し続けているのだ…。








老貴婦人の残した秘密と共に…。










《完》