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ひとり釣りして食って寝る in広島

ひとりで孤独に釣って自分でさばいて地酒片手に食って寝る。でも時には誰かと並んで釣糸を垂れていたい雑魚釣り専門サラリーマン。



ワタクシは毎日の通勤時に、

広島駅と職場までの間の下町界隈を約15分かけて歩くことにしている。


ただ15分は微妙に長く、夏場は結構しんどい。




歩き始めると、

直射日光の矢面に立つ頭皮からは汗が吹き出し、

パンツは「何で?」っていう勢いで食い込んでくる。


そして、前方から道幅一杯でやって来たゴミ収集車に跳ねられそうになるのをすんでの所でかわすと、

路地裏から出てきた野良猫と鉢合わせになり「シャー!」と理不尽な威嚇攻撃を受ける。



そのうち図らずも女性の後ろを歩くことになり、

何もしていないのに、その女性が早歩きになって逃げ去られるという精神的ダメージを喰らった頃に、ようやく職場に到着するのである。




こうまでして徒歩にこだわる理由は、

別に糖尿病予防の為のウォーキングだとか、下町風情を感じながらひとつ俳句でも、などという呑気なものではない。




この区間をバスで通う事も出来るのだが、料金が片道180円、往復で360円かかる。


仮に20日間利用すると、360円×20日=7,200円となる。


つまり、徒歩に切り替えるだけで7,200円の財源が確保されるという訳である。




これはデカい。




我が家はお小遣い制なので、

普段の交通費や、あずきバーの買い食い、趣味の雑魚釣りに要する費用などは、

全てお小遣いから支出しなければならない。


故に、いかに無駄な出費を抑え、どれだけ必要経費に回せるかというのは、ワタクシにとって死活問題なのである。




ああ、7,200円有れば何だって出来る気がしてくる。


まあ世間のOLであれば「新しくオープンしたイタリアンのテイクアウトでランチしよ〜」となり、

真っ当なビジネスマンであれば「毎朝、日経新聞でも買うか」となるのだろう。




ただの雑魚釣り人のワタクシの場合は、

さすがに「青虫7,200円分ください」、と釣具屋で狂気に満ちたエサの大人買いに走ることはないが、

少なくとも青虫を300円にするか500円にするかで、10分間も悩むことは無くなる。




そして究極を言えば、その虫エサすら、使い捨てという面では「無駄な出費」と言える。




なので今日は、繰り返し使用出来るワームで根魚を狙うことにした。


7月8日 中潮
干潮 7:43(114㎝) 満潮 13:38(304㎝)





11時頃からスタートすると、さっそくカサゴやソイのおチビさん達が入れ食い状態。




















ワームも、根掛かりしない限りはずーっと使いっぱなし。


なんてビンボな雑魚釣りびとに優しい釣りなのだ…。








どうにか食べれるサイズは今晩のオカズにする為に持ち帰りに。











このメバルはどーしても食べたかったのでキープ





そして今日はこのカサゴ達を煮付けにして晩御飯の一品に。






いざ捌こうとすると、なんとカサゴの口から生きたカニが這い出てきた。






イソガニの子供だ…





一度はこのカサゴに喰われて失われた命。


このど根性イソガニを何とか助けてやりたいが、

しかし、弱っているし今さら海へ帰すことも難しい。


さてどうしたものか…。









煮付けは甘辛く仕立てて完成〜。







そして、本日の晩酌は頂き物の「特別純米 水鳥記」。






酒蔵は宮城・気仙沼の「角星」。


宮城県産米、蔵の華を100%使用でもって特別純米を冠す。


辛くなく舌当たりが柔らかだからついつい進んでしまう。

備前焼のぐい呑みの底に〝おぼろ月〟を灯してぐいっと…




純米の味と香りが、どちらも強すぎず弱すぎず、天秤にかけるとちょうど水平を保つような絶妙なバランス。






アテに選んだのは…









ど根性イソガニの素揚げである。

サクサク食感がいいが、揚げ過ぎて苦味が出てしまった…。





九死に一生を得た命、「無駄」には致しません。