ひとり釣りして食って寝る in広島 -13ページ目

ひとり釣りして食って寝る in広島

ひとりで孤独に釣って自分でさばいて地酒片手に食って寝る。でも時には誰かと並んで釣糸を垂れていたい雑魚釣り専門サラリーマン。




だいたい、

チィチィイカなんてワタクシの住んでいる広島県西部で狙う人は、

最近までほとんど居なかったと思う。




なので情報も全くといって良いほど無く、

ワタクシがその胴長10㎝足らずの小さなイカの存在を知ったのも、

ほんの数年前の事であった。




それは5年前、出張で広島県東部の福山を訪れた際だった。





その日の仕事が早く終わったので、

当時の部下(今、上司)のK君と取引先の新任H氏を引き連れて、

仕事現場からほど近い「鞆の浦」へ、男三人ロマンチック旅へと繰り出した。








鞆の浦は古くから潮待ちの港として栄え、万葉集にも詠まれた瀬戸内を代表する景勝地である。


画像:travel navitime.com 様





最近は、ノスタルジックな路地裏をそぞろ歩きしながら、

かわいい雑貨を眺めたり、鞆の浦ならではのスィーツなんかに舌鼓を打つのが、

女子やカップルにも人気となっている。


画像:じゃらんnet 様





しかしながら、サンセットが迫るレトロおしゃれな漁師町を、

仕事に疲れたオッサン三人がアイスキャンデーをベロベロしゃぶりながらそぞろ歩く様は、

さぞや見るに堪えない光景であったことだろう。




そんな時、K君がとある提案をしてきたのだ。




「ジャンケンで負けた人が、今から一番最初にたどり着いたお店で、必ず一つ自腹で買い物をしなければいけないゲーム、をしましょう!」と。




…レトロおしゃれな街の真ん中で、

くたびれたオッサン三人が目を血走らせてジャンケンをする様は、

さぞや奇怪な光景であったことだろう。











そして見事に負けるワタクシ。




まぁ良い、お土産程度のものならいづれ買わねばなるまい。



と思って悠々と歩を進めていると、

一番最初にたどり着いたお店が〝呉服屋〟であった。







チョイ待てい、着物なんて買えるわけないだろ。




さすがに主催者であるK君に懇願して免除してもらい、

さらに歩を進めて次にたどり着いたのが、優しそうなおばあちゃんが店先に立つ乾物屋であった。


画像:るるぶ 様





そこで目に入ったのが「鞆の浦産チィチィイカの干物」だったのだ。


画像:navitime 様





ほー、鞆の浦でこんな小さなイカが獲れるのか、と感心し、試食。


そして、何これ!こんな美味しいイカが有ったのか!と感動し、即購入。




これならこんなゲームが無くても間違いなく購入していただろう。








こうして、チィチィイカというものが強烈にワタクシの頭にインプットされたのである。







ただ、近年まで広島県西部でのチィチィイカの釣果を聞いたことが無く、てっきり居ないものだと思い込んでいたのだが、



たまたま広島市近郊で釣れているという話を耳にして、

今年の初めにエギングでそのチィチィイカを釣ったのがコチラ☟









この時は釣り方もポイント選びも適当で、シーズンも終盤だったので、たったの1杯しか釣れなかった。




ただ、その1杯がやはり美味だったので、今回は数を釣って再びその食味を存分に堪能したい。




というわけで、我が釣りの原風景・草津漁港へとやってきた。


12月7日  若潮  干潮 深夜0:45





その前に釣具店に立ち寄り、エギを新たに調達。







しかし、こんなに種類が有ったらどれを選んでいいか迷ってしまう。



どうしてもピンクやオレンジ、夜光タイプなどの派手なカラーに手を出したくなるのだが、

ここはそんな衝動をぐっと抑え、わざと一番地味なカラーを選択。









なぜか?





見るからに売れそうにない地味なカラーにこそ、

予算を割いてまで敢えてラインナップに加えた開発者の、

苦労と秘めた自信が込められているハズだからである。










午後11時30分、さっそくそのエギ一本を携え、こんな所でキャスト開始。








前回の教訓から、常夜灯が煌々と照る浮桟橋を回避し、

誰も寄り付かないドヨ〜ンとした薄暗い一角で様子を見ることに。




そもそも浮桟橋は釣り人も多く、

しかも漁業関係者がフォークリフトでせわしなく作業しているので、

迷惑を掛ける以前に自らが危ない。








取り敢えず表層付近をチョンチョンチョンと誘ってフォール、の繰り返し。




しばらくは反応が無かったが、30分程投げ続けた所で、何となく重みを感じたので巻き取ってみると…







ようやく待望の1杯目が!










その後もポツリ、ポツリと忘れたころに釣れる感じだったが、

干潮から上げに入ると今度は入れ食い状態に。








遠投しなくても目の前にポチャンとエギを落とすだけで、竿先がクイッと引っ張られる。








ワォ、この感触クセになりそうだ。



時折イカのジェット噴射が海面に吹き上がるので、そこを目印とばかりに重点的にエギを投げ込んだ。







そして時合いというものが有ったのか、群が移動したのかは分からないが、

潮が上がってくるとアタリも遠のき、午前3時に納竿。




終わってみると26杯釣れていた。





むむ、食べるのが楽しみや〜。







朝さっそく下処理をしたが、慣れない作業だからまー大変。









胴体を開いてゲソを分離し、目玉を切ってくり抜いて、クチバシを押し出し、内臓を切除し、胴体の軟骨をペリンっと剥がしてやっと1杯の処理が終わる。





これを26回繰り返すと寝不足で目がカッスカスに乾燥し、

腰が痛くて立ってられないのでしばし横になって休憩。





















夜になって調理再開し、全て煮付けにして完成〜



たまにはコレで





やはりこのプリプリ食感、やみつきです。