さて、先般お話ししたように、
ワタクシは某O分大学学生寮を入寮からわずか10日程で退寮し、
晴れて自由の身となったわけである。👇
そして次なる安住の地に選んだのは、
築年数もはや不明、スレート葺き木造モルタル2階建の「Kアパート」という、
一度火がついたら誰にも止められないほどに乾燥しきったボロアパートであった。
家賃は月1万5千円、玄関・風呂・トイレ共同の下宿スタイルで、一部屋四畳半に押入れ・流し付きというスペック。
1号室から8号室まで有り、ワタクシの入居した「6号室」は、
東九州を縦断する大動脈「国道10号」に面しており、昼夜問わず騒音と振動にさらされていた。
窓を開けると排気ガスが怒涛のごとくなだれ込んできて、
目の前には、「大人のおもちゃ」という看板を堂々と掲げた羞恥心のカケラも無い5坪位の怪しいショップが建っていた。
トイレは汲み取り式で、2年生のとき学生証をその穴に落とした事があったが、
結局引き揚げるのは断念し、そのまま卒業した。
夏は室温が40℃近くにまで上昇し、冬は部屋の中にいても吐く息が白いという、断熱もクソもない構造。
おまけに夜中になると図鑑に載っていない昆虫が現れるわ、
ある日突然ワタクシの部屋の前に「後の事は頼む」という置き手紙と共に、どこかの部屋で飼われていたと思われるハムスターとそのケージが置き去りにされるわ、
「貧乏学生の生態」と題して地元TV局のローカル深夜番組が突然ロケで乱入してくるわで、
とにかく何かとデンジャラスなアパートであった。
そして一番不可解だったのが、8号室まで有るのに部屋の数が7つしかなかった事だ。
よくよく確かめてみると3号室の次が5号室となっていた。
おそらく4は〝死〟を連想させるので大家が省いたのだろうと思っていたのだが、
実はその幻の4号室は存在した。
正確には部屋ではなく、2階に通じる階段の下のスペースに有り、
ほとんど物置の様な小さな扉に薄っすらと「4」と墨汁のようなもので数字のみ書かれてあったのだ。
扉には南京錠が掛かっており、窓も無いので中の様子は分からない。
なんなんだココは。
四ツ谷さんでも住んでいるのだろうか。
アパートから少し離れた場所に居る大家(当時で80歳位)に、家賃の支払いついでにその4号室らしきものの事を聞いても「そんなものは知らん」の一点張り…。
結局その部屋が何で、中がどうなっているのかについては、退去して今なお分からずじまいである。
悲喜こもごもだった彼の地を、そういえば何十年と訪れていないなぁ。
以前、グーグルマップの空撮でKアパートの現在を見てみたところ、無残にも空き地になっていてショックを受けたのだが、
後日、空き地になっていたのは「大人のおもちゃ」ショップの方だったと判明し安堵。
そうなると、この懐かしい場所を無性に訪れてみたくなった。
ただ、ひとたび旅行となるとウチのワンコを置き去りにしていくわけにも行かず、
かと言ってペット可の宿泊施設は予約が取りにくい上に何かと不便でもある。
それなら〝車中泊〟をしながら自由気ままに旅をする方が気兼ねも無く安上がりで済むのではあるまいか?
そこで、
そんな車中泊をより快適に、より経済的に行う為に、今一番欲しいと思っているクルマがコレ。
軽自動車の箱バンをキャンピングカーに改造したモデルで狭さは否めないが、
車体と改造費を合わせて200万円台なら頑張れば手が出ない価格ではない。
なんたって軽自動車であるから、維持費だって安い!
ソーラー充電も付けられて、もしもの災害時には避難の拠点にも出来そうではないか。
いつだったか、嫁さんに話をした事はあったが、
「いいけど、宝くじ買うのが先なんじゃないん」
と現実を見据えた、極めて冷静な答えが返ってきた。
まぁ確かに我が家に駐車場は1台分しか無いし…
軽自動車と言えども一家にクルマを2台も持つのは不経済だし…
でもこんなの憧れるじゃんか!
注)綺麗なオネーサンは付きません
さっそく「初夢宝くじ」でも買いに行くか…。















