浦島太郎 | return-of-cd125tのブログ

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 もう10年もすれば、ある日故郷を訪れ、海に面した、今は誰も住んでいない、坂の一番上にある廃屋を目指し、その道すがら、昔知っていた人家を訪ねても、私のことを知る人がいるのだろうか。

浦島太郎のように竜宮城で美しい姫と、時を忘れ毎日楽しい夢のような日々を過ごしていたわけでもない。その姫との別れ際に頂いた、決して開けてはいけないという玉手箱を開けたわけでもないのに、いつの間にか白髪の浦島太郎になろうとは誰が思っただろう。

見上げれば、そそり立つ観音山が昔のまま、私を見下ろしている。