河童 | return-of-cd125tのブログ

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 私がリュウマチになる前に、ものすごく鮮明で現実と見まがうほどの夢を見た。本当に、たわいのない夢だ。
向こうから、田んぼの細いあぜ道を二人の?河童がすたすたと、物も言わずこちらに歩いてくる。
まさしくあれは河童だった。緑色の顔をした河童様のシンボルである、あの頭の皿もはっきり見える。
細いあぜ道なので、すれ違う時、こちらが道をよけてあげたのだが、礼も言わずにすたすたと歩いて行ってしまった。
私の故郷の言い伝え、というほどのものでもないが、お盆に海で泳ぐと、河童(えんこ)にお尻を抜かれるよ、と母親が言っていたのを思い出す。そういえば、そんな夢を見る前だったか、痔の手術をした。仕事が忙しく、一日入院しただけで、日曜を挟んで3日ほど休んだだけで、次の日からもう、仕事をしていた。リュウマチになったのはそれから少し経った後で、体が急に鉛のように重くなり、リュウマチと診断された。やはり仕事の無理が祟ったのだろう。あれから、もう15年ほど経つだろうか、私がリュウマチになる少し前に、この病気によく効く、新薬の注射が出ていたことで、何とか生き延びている。それでも、体の重いのと、すぐに立ち上がれない状態と、少し立っているだけで疲れる状態がずーつと続いていた。125㏄のオートバイのクラッチレバーも指ではなく、腕を使って切り替えていた。オートバイを転倒させれば自力で起こすこともできなかった。それでも、最近は指や足のむくみ、腫れもなくなって、細かい作業も、少しできるようになってきた。それというのも、この病気の性質、自己免疫が自分自身を攻撃するというのだから、体力も気力も高齢で弱ってきたので自分を攻撃する必要がなくなったのだろう。つまり、用なしということで、何かがエネルギーを吸い尽くした結果、ということなのかもしれない。71歳という歳になって、今更という感じであるが、また、新たな不毛の日々が始まった。所詮人生というものは、こういうものなのだろう。無駄な悪あがきをしても仕方がない。少し長く感じる夢を見ているに過ぎない。幸も不幸もない。