今回の百田新党には百田が語った大東亜戦争についての歴史観は含まれていないようだ。それを言っちゃおしまいよの世界で出演者はお茶を濁す。怖いんだろうな。心理学的用語ではこれをなんというのか。ワイズオールドマンとでもいうのか。あるいはグレートマザー。それとも、シャドー。とにかく日本人の戦後秩序や権威を破壊されることが怖いのだ。それはずばり東京裁判史観である。
大東亜戦争は東条英機を首班とする侵略戦争で、当時日本は暗く軍国主義の吹き荒れるひどい時代であって、また今の素晴らしく発展した自由気ままな日本に逆行する歴史観など持ちたくもないという強烈な刷り込みがあるのだろう。
これをユング心理学ではグレートワイズマンとでも言うのであろうか。でも、これを日本人が克服できなければ、日本人はいつまでも敗北主義のまま生きてゆくのだろうと思う。
ただ生まれて生きて死んでゆくだけの意識しか持ちえない民族はやがて滅びてゆくのだろう。なぜわたしがそう思うかと言えば、戦争が終わり、まだその残り火のようなもののある時期に生まれ、現在に至る時間が如何に空虚につつまれたものであったかということが独善的であるかも知れないが感覚としてあるのだからしょうがない。これは三島由紀夫の日本観と同じようなものだ。この番組の私より若い連中の、大人を否定してきたであろう彼らが妙に大人然として見えて非常に気味悪いものに感じる。この動画の後半54分以降に熱く語る百田なのだが?