プーチンよい人説 | return-of-cd125tのブログ

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私なんかはどうしてもプーチンが一部の保守たちや陰謀論者の言う正義の味方とは思えない。

 

長い間農奴であったスラブ民族のロシア人が、革命を経てソビエト連邦という、またしても共産主義の強権時代を生きねばならなかったのは、長い間の奴隷の血がそうさせたのであろう。つまりは無意識のうちに彼らは強い独裁政治を好むようになった。農奴時代よりは少しは良いソビエト時代にも無言で従うことのできた民族なのだ。

 

ソビエト連邦が崩壊して(自然崩壊)何の努力もせずプーチン政権でたまたま経済が上向きになったものだから、国民はプーチンの少々の強権独裁に、もとより異言はないのだ。何しろスラブ奴隷と言われるくらいの民族なのだから、黙って従うのだ。

 

プーチンはプーチンで貧しい家の出で目のくらむような大出世で彼に手に入れられないものはもうないのだ。寿命と権力の永遠性以外は。

 

ここが、貧乏から這い上がってきた男の浅ましさで、それを保持するためには政敵を追い落とし、反対者は粛清という中世の王様よりもえげつないことを平気でやるようになる。とどのつまりがウクライナ侵略ということで、失いかけつつ求心力を回復するためか、いいところを見せようとしたのか、ともかく老に向かう人間の権力消失への恐れは酢覚ましいものがあるのだろう。

 

これを日本人的感覚でプーチンさん良い人、彼はグローバリズムの西側、ユダヤ資本に抵抗する愛国者だと公言してはばからない保守たちがいる。彼ら大陸の人間の世界観というものを全く理解していないのだ。日本人の戦後民主主義的観感覚では、あの周辺国家の民族性は理解はできない。

 

故、安倍元首相もトランプやプーチンと仲良くやっているように見えてはいたが、彼らを丸々信用しているわけでもなかった。そういう点では彼は優れた総理である以上に世界政治のメカニズムに精通し、うまい外交をやってくれていた。