おそらく圧倒的少数のタリバン支持者たちのアフガニスタンにおいて、アメリカの軍隊の撤退で、こうもあっさりと自国を制圧される、この国とは一体何だろうと思う。おんぶされるだけのアフガン国民にアメリカは嫌気がさすのもわかるというものだ。
まるで将来の日本の姿を見せつけられているようだ。自国の国を自分たちで守ろうとしないアフガニスタンを見捨てようとするアメリカは間違ってはいない。日本とて同じこと、徴兵制もなく、一度も銃を持ったことのない日本人が、どこかの国のゲリラに都市を制圧され、市民を人質にされれば自衛隊はなすすべもない。
それは、かの国による尖閣ライン突破と同時進行ということも考えられる。そして、尖閣の次は沖縄だろう。そんなバカなことがと考える日本人がいかに飼いならされたお花畑であるかということがわかる。
大東亜戦争時と違い、すでに敵は日本国内を制圧できる人口を十分占めている。彼らは大東亜戦争後、日本を独り占めしたアメリカを追い出し、日本を再分割することさえできる。かって、最大の敵国にしてしまったアメリカに日本を守ってもらっているという、なんとも不安定なジレンマを抱え76年も自信のない国のままであることを認知している日本人は皆無である。
この状態というのは江戸末期の日本以上に危機的なのだ。世界的に認知された日清戦争で負けた恨みを晴らそうとする共産国と日露戦争で南進を絶たれ再びで日本を手に入れようとするロシア、そのおこぼれにあずかろうとする半島国家。
トロイの木馬で日本に侵入した敵と四方を囲まれた日本はまな板の上の鯛であることは間違いない。
今回のアフガン撤退によって、アメリカがいかに弱い国であるかということが明確になった。20年たってもゲリラを一掃できなかったのだ。
ベトナムや朝鮮戦争でも敗走したアメリカが日本を守っているとはお笑い以外の何物でもない。
幻想を捨てて、スイスのような国民皆兵を目指そう。自国は自国民が守るのが世界の常識だ。かって、日本がアジアに対し侵略戦争を企てたという大嘘の魔法をかけられた日本が目を覚ますのはいつの日なのだろう。