核分裂は人間の手を経てしか起きないかといえばそうでもないらしい。アフリカのガボン共和国のウラン採掘鉱山で1972年に発見され、20億年前に核融合があったことを示す痕跡が残っているのだ。しかも、自然核融合は自然界でも起きうるという仮説は既に日本の科学者黒田和夫という人の研究によって1956年に予想されていたというのだからすごい。が、しかし現在の地球上でそれが起こることは当時との地球環境の諸条件の相違から考えると、まずないらしい。でも過去に自然に核分裂が起きていたことは確かだ。この例を上げて、福島のメルトダウンした原発においても臨界に達する条件は整っていると不安をあおる科学者がいる。しかし、これは原発に精通していなくとも物理的にありえないことがわかるという。マスコミは少し権威のある学者が原発について否定的な発言をするとすぐに食いつくようだ。武田教授というテレビでおなじみの科学者も元は原発反対論者ではなかった。では、なぜ彼は最近、否定論に傾いて行ったのだろう。それは単にTVに出られなくなるからだ。それは彼の日和見主義な性格から出ているのかも知れない。世界の科学界も放射能の安全性をほぼ理解はしているのだが、放射能は危険なものという古い認識を容認しているに過ぎない。陰謀論めくが、それを認めると科学界を掌握している何者かに消されるからだ。真意のほどは分らないがありそうな話だ。巨大な利権がからんでいるとも考えられる。彼らの力では報道は自由にコントロール出来るのだろう。ただでさえ日本の力をそぎ落としたい左翼や外国勢力を使って原発反対のうねりを高めていくのは容易だ。そこに、二度にわたる巨大地震。これで、そのうねりはさらに拍車がかけられる。これによって日本の原発研究は瀕死状態に陥り、優秀な科学者や技術者は海外に引き抜かれ、日本は技術後進国になってゆく。エネルギーの安定的供給を考えるならば原子力は不可欠なものになる。エネルギー供給の分散化という意味でも必要なものだ。エネルギーにしても食糧にしてもすべてがアメリカ頼みの日本にとっては原発は重要だ。海水からのウラン抽出技術開発は急務だろうと思う。資源としての、石炭も石油もウランさえ自前では供給できないからだ。また、太陽光発電は今、日本で野放し状態で進められているが、何の規制もなく山野の草木は剥ぎ取られ、あちらこちらで生態系が破壊されている。これに対して自然派はどういう反応をしめすのであろうか。今、彼らが、やっていることは単なる金儲けで、将来のことなど眼中にはないのだ。