もはや人間は科学とは無縁な生活は不可能だ。それが嫌ならどこか、アフリカかアマゾンの奥地にでも行って川の水をすすり、猿のように木の実をかじり、猛獣や毒蛇から身を守る為に木の上で睡眠を取り生活するしかない。そういう生活を捨てて、やがて、石斧を作りシカやイノシシを追いかけ、畑を耕し始めた猿のある種が人間の始まりだ。人間の行き着く先は既にこのときから決定ずけられているのだ。
そもそも、人間が火というものを手に入れたときから現在の核融合エネルギーを獲得するというのは自明であったはずだ。知というものはいつまでも初期段階の木を燃やしてエネルギーを得るという方法では飽き足りなくなってくるものだ。その素材となるものが、既に不思議なことにこの地球上の地下には埋まっていたからだ。それは偶然といえるのか。偶然というにはあまりにも出来すぎていると思わないか。
石炭、石油が火力エネルギーとして使われるようになって人類の生活は一変した。電波の発明であってもそうだ。知というものを誰が止めるということが出来るというのだ。原子力の発明も地中にウランが埋まっていたからこそマダムキューリーやアインシュタインの研究があったのだ。
日本人はアメリカから人種差による民間人大虐殺の核攻撃を受けたため原子力に対する核アレルギーが強烈にインプットされている。だが、原爆と原発は分けて考えなければならない。原爆はものを破壊する能力のみを有する。地球にぶつかってくる天体を破壊し軌道修正をさせるには役立つかも知れない。一方、原発は緩やかな核融合で効率的なエネルギーを得ようとする有益なものである。福島原発の場合も原発自身が悪者とされているが、津波対策さえしっかりしていれば何の問題もなかったはずだ。
原発廃棄物の問題だがウラン抗内に埋め戻すという方法もあるし、もともと海水ウランとして満ちている海に微粒子として放出する方法などもある。アメリカでは既にその半減期を劇的に圧縮できる研究も進んでいる。ただいたずらに、危ないだけを叫んでも無駄なだけだ。日本の放射線にたいする研究はアメリカなどと比べて極端に遅れている。そのことが、無知な日本のインテリ層の危機感をさらに煽っているのだ。甲状腺異常についても福島でのデーターだけをとりあげていて全国平均値と大差はない。
1945年以降の冷戦時代には北半球では2000回以上の核実験が行われ 日本に降り注いだセシウムなどの量は福島の比ではない大量のものだ。にもかかわらず、それほど癌の発生率が増えたという報告はない。日本人の癌患者が多いのは平均寿命が長いからにすぎないそうだ。放射線についての人体の影響については医療従事者やラドン温泉 ラジウム温泉で働いている人達を追跡調査すればわかるということだ。彼らが一般人より、多い放射線を毎日浴びていながら異常をきたしているというのも聞いたことがない。
私の同級生の開業医などMRIでの毎日の被ばく量は相当なものだと思うのだが、原発廃止論者だ。彼の元気の源は適度な放射線を浴びていることから来ているのかも知れない。 追伸 MRIでの被爆はありません。CTやX線でした。MRIは磁気の応用でした。訂正いたします。