エイジレスの142回 やる気で回復!運動機能 リハビリと脳科学
スポーツや学習、遊び、お仕事、恋愛など、大概のことが、「やる気」次第で、結果が変わるというのは、誰しも経験したことがあるかもしれません。
で、今回は、やっぱり、リハビリにも「やる気」が重要だったと、脳科学が証明したというお話です。
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今回、京都大学、理化学研究所などの共同研究チームは、脊髄損傷後のサルの運動機能回復の早期において、“やる気や頑張り”をつかさどる脳の領域である「側坐核」が、運動機能をつかさどる「大脳皮質運動野」の活動を活性化し、運動機能の回復を支えることを脳科学的に明らかにしました。
この研究結果から、“やる気や頑張り”をつかさどる「側坐核」の働きを活発にすることによって、脊髄損傷患者のリハビリテーションによる運動機能回復を効果的に進めることができるものと考えられます。
本研究成果は、米国科学誌のサイエンス誌に掲載されました。
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脊髄損傷や脳梗塞の患者のリハビリテーションでは、意欲を高くもつと回復効果が高いことが、これまで臨床の現場で経験的に知られていた半面、うつ病状態になると、回復が遅らせることもわかっていたようです。
なので、これまでの経験にお墨付きを与える研究結果だったというお話です。
「側坐核」という脳の場所は、報酬や意欲など高次機能をつかさどる脳部位で、本来、身体の運動には関与しないと考えられていたようなのですが、「やる気」が出て、「側坐核」が活性化すると、運動野も活性化して、結果、リハビリ効果があがるということらしいです。
以前、脳の報酬系を高めるハッピーホルモンのお話をしたことがありましたが、ひょっとすると、同じような効果や補助的な効果が期待出来るかもしれません。
いずれにしても、「やる気」がいい結果をもたらすのが、証明されたわけですので、ここ一番の時は、「やる気」を最大限に高めてみては、如何でしょうか。
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