ガール 講談社文庫 奥田 英朗
2017年 41冊(作品)目【独断】4.5
奥田さんは5冊目。
これも軽いタッチで簡単に読めて、それなりに入り込ませる。
悪くない。
この人のは読みやすいのがいいところです。
まぁこの感想もありがちですが
妙齢の女性、そして働く女性の感性みたいのが
なんで分かるんだろうね。
そういう話の出来る知人の女性がいて、
そんな話を楽しく聞いて、文章(小説)にする。
聞いた話を膨らまし、深堀りし、話をつなぎ合わせる能力。
いわばセンスがあるんかなぁ。
うん、悪くないと思います。
あおい 小学館文庫 西 加奈子
2017年 40冊(作品)目【初読み】【独断】4.0
たぶん、時めく作家さん。一冊くらいはと。
以前にも<関西弁でかかれている小説は苦手>と書いた。
黒川さんの小説で、流れるような大阪弁を見直したが。。。
知らなかったが、この方も大阪の人、大阪弁は当然、舞台の地域も大阪。
残念ながら、やはり少し苦手である。大阪弁が少したどたどしい感じもする。
文章にするにはリズム感が必要なのかなぁ。
あとは、生々しい表現が少し嫌。うーん。いややな。
で、感想としては
若い女性向けという感じで、
「うん、面倒とかそういうの分かるよ。」という感じ。
読めるのは読めるし、入り込むというよりは、
やや高い位置かから、「なるほどね。」って感じ。
作者、西加奈子はこの時27歳。
やや高い位置から「そりゃそうか」となる。
若い感性とかいう表現になるのかなぁ。
となり町戦争 集英社文庫 三崎 亜記
2017年 39冊(作品)目【初読み】【独断】4.0
この方の本、初めて読みます。
タイトルはなんとなく聞いたことがあったが
それ以外は何の知識もなく読み始めた。著者近影で男性だとしった。
読み始めは、村上春樹を思い出してしまったし
内容的にはカフカも連想してしまう。
うーん、こういうのはなんて言うの、ファンタジー?
読み終えた感想は、久し振りに難解な本だったと思う。
決して表記が難しいわけでは無い、どちらかと言うと非常に平易だ。
非常に読みやすい、一気読み出来る感じ。
ただ、言いたいことがよく分からない。
もちろん、答えなんてないし、分からなくていいんだろうが
心にこれってモノが残らない。
それどころかフワっとしたものも残らない。
その辺はやっぱり村上春樹に似ている、
村上春樹のは、言いたいことがよく分からなくても
公私問わず、いわゆる慣れというか
それが村上春樹 という世界が成立しているような気がするが
この三崎亜記さんに対しては、まだ持てない。
その上、心に残るモノが色だけで言えば
村上春樹は透明だが、三崎亜記のは薄いグレー、生成りのように
忘れられずにやや残る。
それは決していい意味では無い、のどに刺さった魚の小骨のような・・・
うーん、なんだろうね。難しい。
男どき女どき 新潮文庫 向田 邦子
2017年 38冊(作品)目【独断】4.0
うーん、普通に生活しているとやっぱり、ふと、、、
この作家の描く暮らしや
心の機微、想いなどに触れたくなる。
手に取る、裏切らない。
向田邦子の世界観が広がる。安心感といってもいい。
時代は違うのだが、
こたつ、裸電球、土手、暮らし、仕事、男女など
昭和という世界で
頑張る?いや、少し違う。
生きる市井の人々を読むことが出来る。
部分でしかないが、こんな風に答えたいとか、考えたいとか、生きたいとか
押し付けない、指針が潜在的に含まれているような。。。
これも毎回思うのだが、、、、
向田邦子好きなんだけど、
男が読むというのも少し違うような気もします。
まぁ受け止める器というか、固まることの無い海のような感じを受ける。
男と女違うとか言いたいわけではない。
うーん、本のタイトルも「おどきめどき」で
男女と言いたいわけでなく、陰陽、裏表という区別。
世界一ゆる~いイラスト解剖学 からだと筋肉のしくみ 高橋書店 有川譲二
2017年 37冊(作品)目【初読み】【独断】4.0
読み物としては確かにゆるすぎる。
が、なんとなく読み、少し知るには良いのではないかと思う。
まさに入門編という感じ。
解剖や人体と聞くと、繊細で緻密で難解であろうと考えてしまい
近寄りがたい、畏怖のようなものを感じる。
敷居は高い。
まぁ良くある写実的な絵がそうさせるのかも。
とにかく、ゆるいが面白く楽しみやすく読めた。
これで、入口には立てたような気がする。
次読むときは、もう少し詳しいのも手に採れるかもしれない。
黒い家 角川ホラー文庫 貴志 祐介
2017年 36冊(作品)目【初読み】【独断】5.5
ホラー小説だって。ほぼ読まない。
ひょっとしたら、ホラーとかいうのは初めてかもしれん。
サスペンスとは意味が違うのかね。。。※辞書で見る限りほぼ同意
貴志さん、名前だけは知っていた。
ホラーというだけに、はらはらした。怖いね。
なんかこういうサイコパスのような感じは、
常識が通じない点で、とてもとても怖い。対策が練れない。
漫画のウシジマ君とかでも出てくる凶暴な感じ。
とても怖い。
本で読むのも、気持ち悪いけど
こういうホラーものは
映画のように、目や音があった方が怖そうだと思う。
もっというと、臭いや体感温度とか、揺れとか。。。。
お化け屋敷か。
理由 朝日文庫 宮部 みゆき
2017年 35冊目【独断】5.5
さすが、宮部みゆきというべきか。
なんだ、なんだ、どうなってる。
おっ新しい人物登場とか、これが伏線で。。。とか
色々と楽しく読みた。
それぞれの物語、多くの人間ドラマ。
登場人物がとても多いが、それが冗長でも複雑でもなく、
うまく多様性に繋がっている。素晴らしい。
みんな、幸せも不幸せも抱え込んで、受け止めて
頑張って生きているんだなぁと。
人生を垣間見させてもらった。
〆切本 左右社単行本 左右社編集部 (編)
2017年 34冊(作品)目【初読み】【独断】4.0
著者:
夏目漱石、谷崎潤一郎、江戸川乱歩、川端康成、稲垣足穂、太宰治、埴谷雄高、吉田健一、野坂昭如、
手塚治虫、星新一、谷川俊太郎、村上春樹、藤子不二雄A、岡崎京子、吉本ばなな、西加奈子ほか(全90人)
本の装丁が素晴らしい、手に取りたくなる。
左右社、初めて知ったぞ。
企 画的には面白いと思うがやや冗長すぎる気がする。
著者の苦労、編集者の応対など
個々に職業意識、責任感、人情、矜持など
複雑に入り組んでおり、興味深い。
個々の作者を感じれるかと思っていたが
思った以上の短文のためか
はたまた、私の想像力の無さが要因かしらねど
バラエティの豊富さは感じることが出来ず、逆に言うと
テーマが絞られているだけに、ある種一本調子の感じも。
天地明察 角川文庫 冲方 丁
2017年 33冊(作品)目【初読み】【独断】5.5
うーん、とても渋川晴海に魅かれる。
若い時には、こういう風にもありたかったと、詮無いことを思う。
一方で、村上春樹の小説に出てくるような青年に魅かれたり、
ブラックでシニカルな無頼派にも憧れるんだけど。
若者はこうでなくっちゃとか、勝手に期待を押し付けてしまう。
でも、主役に肩入れする(出来る)ことは読むのを楽しくさせる。
他の登場人物も良い。くどく書かれていない点も良し。
天と地から暦を創った男、変えた男。うーん、男というより人、創った人。
江戸時代、綱 吉の時代に。
素晴らしい。
また、一人の人の成長が描かれている点が素晴らしい。
論理的思考力を鍛える33の思考実験 彩図社単行本 北村 良子
2017年 32冊(作品)目【初読み】【独断】6.0
なんとなく知っている話もあったが、楽しみながら読めた。
論理的思考力を鍛えることが出来たかと聞かれると
答えはノン。
でも追いかけ方、考え方は勉強になった。
トロッコ問題、モンティ・ホール問題、ギャンブラーの葛藤は
押さえとくべき知識かも。
こういう本も、学生時代に読むと違うのかなと思う。
そう思う時に、年をとったね。と思う。
年と言えば
最近は、髪の毛の質が気になる。
今まで気にしたこと無かったけど・・・
あーでも、ジムのシャンプが変わったのかも。。。と