【映画】蛇の道(2024):黒沢清監督のセルフリメイク作 名作だった旧作も比較してみた | Bokuと映画  Chackn'sBlog

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黒沢清監督の4か国合作の柴咲コウ主演のサスペンス映画

 

オリジナルの哀川翔主演バージョンも比較してみましょう

 

 

「蛇の道」

 

 

 

 

2024年公開 / 113分 / 日本・フランス・ベルギー・ルクセンブルク (仏題:Le chemin du serpent)


監督/脚本: 黒沢清

オリジナル脚本: 高橋洋
原案: 『蛇の道』(1998年大映作品)
製作: 小寺剛雄
音楽: ニコラ・エレラ
撮影: アレクシ・カビルシーヌ
編集: トマ・マルシャン)
配給: KADOKAWA
製作: CINÉFRANCE STUDIOS、KADOKAWA

 

キャスト

柴咲コウ/ダミアン・ボナール/マチュー・アマルリック/グレゴワール・コラン/西島秀俊/ヴィマラ・ポンス/スリマヌ・ダジ/青木崇高

 

「回路」「岸辺の旅」の黒沢清監督が1998年に手掛けた傑作「蛇の道」を、フランスを舞台にセルフリメイクした復讐サスペンス。娘を殺された男が、ミステリアスな日本人女性の協力で犯人へと迫っていく壮絶な復讐劇の先に待ち受ける衝撃の顛末をスリリングに描き出す。主演は柴咲コウと「レ・ミゼラブル」のダミアン・ボナール。共演にマチュー・アマルリック、グレゴワール・コラン、西島秀俊、青木崇高。
 8歳の愛娘を何者かに殺されたアルベール・バシュレは、偶然出会った心療内科医・新島小夜子の協力を得て犯人追跡に執念を燃やし、事件に関係していると思しき児童福祉団体“ミナール財団”の元会計係ティボー・ラヴァルを拉致監禁する。小夜子と2人で容赦ない拷問を繰り返し、ラヴァルから少しずつ証言を引き出し、真相に迫っていくアルベールだったが…。

(allcinemaより抜粋)

 

オフィシャルHP

 

 

 

Filmarks

 

 

Wikipedia:蛇の道

 

 

*****

 

 

はい。

 

 

それでは劇場で観てきました此方

 

本作はオリジナルが1998年のVシネマになります

 

当時「CURE(キュア)」の公開時期に被ります。

 

「CURE」は激ハマりした作品で、黒澤清監督の作品を探しては観ていた時期でした

 

Vシネの「復讐シリーズ」が監督の転機ともなった作品ではなかったかなと思っています

 

そしてその流れをくむ「蛇の道」と「蜘蛛の瞳」の2作品がある

 

この復讐シリーズの話しを監督がコメントを残した映像を見たことがあり

 

 

拳銃の発砲時の反動の無さと、

 

人が撃たれた時、パタっとその場に倒れて死ぬのは

 

スピルバーグの「シンドラーのリスト」を参考にしていたとのこと

 

 

シリーズ1作目の「『復讐』運命の訪問者」(1997)は観た記憶がありますが

 

「蛇の道」(当時のVシネタイトル「修羅の極道 蛇の道」)は未見でした

 

 

 

 

今回、配信にてオリジナルの方も鑑賞しましたので

 

こちらも後ほどお話しましょう。

 

 

では、リメイク版から。

 

 

舞台はフランス

 

主人公の新島小夜子=柴咲コウは心療内科の女医である

 

彼女はアルベールという男と共謀し、ティボーという会計士を拉致監禁する

 

 

 

 

 

ティボーはアルベールの8歳の娘を惨殺したと主張

 

黒幕と思われるピエールも捕獲し監禁

 

 

 

 

真相へと近づいていく

 

他には西島秀俊や青木崇高が印象にのこる日本人として登場

 

 

 

この映画は舞台がフランスになったことで

 

日本人のミステリアスさが際立たせているように思える

 

 

そして柴咲コウ

 

彼女の独特な「声」

 

ほぼフランス語で話すのだが彼女の声は心地よく聞こえるし、感情を出さない語り口調が印象にのこる

 

この「声」の特徴は

 

オリジナルの哀川翔にも当てはまる

 

 

 

 

 

 

リメイク版は子供の臓器販売の組織に繋がり、

 

ストーリーもリメイク版のほうがオリジナルよりは理路整然としている

 

 

ただ一つ

 

急な銃撃戦は無理があるように思えるが

 

オリジナルに合わせての銃撃戦になるのであろう

 

 

では、オリジナルの話をしよう

 

 

 

 

1998年公開 / 85分 / 日本 (英題:serpent's path)

 

監督: 黒沢清
製作: 池田哲也
企画: 武内健/神野智
プロデューサー: 土川勉/下田淳行
脚本: 高橋洋
撮影: 田村正毅
美術: 丸尾知行
編集: 鈴木歓
音楽: 吉田光
製作/配給: 大映

 

キャスト

哀川翔/香川照之/柳ユーレイ/下元史朗/翁華栄他

 

 

 

ストーリーはほぼほぼ一緒で

 

臓器売買の組織が

 

ヤクザへ変更があり、

 

主人公は医師ではなく夜学の教師になる

 

 

そしてアルベール役は香川照之

 

 

彼の異様さがオリジナルの魅力とも言えよう

 

 

物語がわかりやすく、完成度が高いのはリメイク版だが

 

映画的な魅力、またアクの強さはオリジナルにある

 

 

オリジナルには90年代の混沌さと「闇」が感じられる

 

 

このオリジナルは続編があり、

 

 

こちらとそろそろ「CURE」らも観返してこちらでやりましょう

 

 

まあ、、

 

 

その前に「デッドプール2」も書き込み途中だったんでね(^^;

 

色々まぜまぜでやりましょうw

 

 

 

では。