桑田佳祐が音楽監督を担当し、所属事務所のアミューズの初製作映画
サザンの楽曲「栞のテーマ」の「栞」は本作の范文雀の役名からきている
「モーニングムーンは粗雑に」
1981年公開 / 98分 / 日本
監督: 渡辺正憲
監督補: 鴨田好史
製作: 大里洋吉
プロデューサー: 松本廣、岸本一男、横山元一
脚本: 小林竜雄
撮影: 田中正博
美術: 秋田谷宣博
照明: 金沢正夫
音楽監督: 桑田佳祐
音楽: 八木正生
企画制作: アミューズ
配給: スーパーハリウッド
キャスト
斎藤淳之介/高樹澪/渡瀬恒彦/范文雀/古谷一行/高橋洋子/岸田森/新井康弘他
横浜を舞台に、ふとしたことで出会った青年と女子大生の一日の出来事を描く。脚本は「ホワイトラブ」の小林竜雄、監督は初めて映画に取り組む渡辺正憲、撮影は田中正博がそれぞれ担当。
(moviewalkerより抜粋)
Wikipedia:モーニング・ムーンは粗雑に
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どもども。
本日はこちら、配信に上がってきていましたので
懐かしさもあり鑑賞しましたのでやっていこかなと思います。
本作はテレビでたまたまやっていたのを見ていたらいきなりオープニングからサザンオールスターズの
「Big Star Blues (ビッグスターの悲劇)」がかかり、こんなB級チックな作品に使われてるんだと思った記憶があります
お話自体は80年代によくあったぬるめの青春恋愛もの。
主役の2名にはオーディションで新人から抜擢された
ツギ役の斎藤淳之介はこれ1本で姿を消すが、ヒロインは高樹澪さんの初映画作品
澪さんはけっこうな大胆なシーンもありますね。
その脇には渡瀬恒彦さんに范文雀さん
岸田森さんはちょうど「太陽戦隊サンバルカン」の嵐山長官のころで
その当時の髪型をしている
舞台は横浜。
いろんなところが使われているが、今でも現存する「Bar Stardust」が出てくるのが嬉しい
照明も変わらないのね
あと、当時らしさではキディランドやケンタッキーが出てきますが
この頃はカーネルサンダースがお亡くなりになったと少し話題となっていた頃だと思いまして、
そういうことでサンダースおじさんに天使の羽根と輪っかを付けております
当時もかなり印象にのこるシーンでした。
それから、
男性の若者諸君たちは誰でも読んでたと思う「ホットドッグプレス」
「How To S○X」記事などが映画の冒頭にもでてきます。
サザンを音楽として使用しているところも
ちょっと冴えない男の物語でもあり、
それでいて、
渡瀬さんの世代、古谷一行らとの下世話な雰囲気に、渡瀬と范文雀はあからさまに嫌な顔をする
もともと3人は芸術肌だったが、時代の波に逆らえず偽物の安っぽいブランド品を売っている。
この上の世代は
暗に芸能事務所の大手、「渡辺プロ」と「バーニング」の人らを言ってるのではないかと思う
そして次の世代、「アミューズ」は本物を売って行くと宣言しているような風にも見える
サザンの曲調はドラマ「ふぞろいの林檎たち」でも使用されており映像にも合う曲調なのかもしれない
「ふぞろい~」は83年放映なので、本作のほうが起用は早いのだったりする
その後、サザンは「アイコ十六歳」(1983)にも使用される
こちらもね、
そろそろやらななーなんて思っております。
そんなわけで、
今日はこの辺で。
では。
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