【映画】悪は存在しない(2024):濱口竜介監督作品 震えるラスト! 大人のジブリ映画か | Bokuと映画  Chackn'sBlog

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「ドライブマイカー」の濱口竜介監督の最新作

 

本作は第80回ヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞(審査員賞)を受賞し凱旋上映となる

 

やっぱこの監督さんは欧州の香りがする

 

 

エッジ効きまくりです!

 

 

「悪は存在しない」

 

 

 

 

 

2024年日本公開 / 106分 / 日本 (米題:Evil does not Exist)

 

監督/脚本: 濱口竜介
製作: 高田聡
製作総指揮: 原田将/徳山勝巳
音楽: 石橋英子
撮影: 北川喜雄
編集: 濱口竜介/山崎梓
製作会社: NEOPA/fictive
配給: Incline

 

キャスト

大美賀均/西川玲/小坂竜士/渋谷采郁/菊池葉月/三浦博之/鳥井雄人/山村崇子/長尾卓磨/宮田佳典/田村泰二郎他

 

「ドライブ・マイ・カー」の濱口竜介監督が、同作の音楽を手掛けた石橋英子とのコラボ企画から発展して撮り上げたヒューマン・ドラマ。長野県の自然豊かな小さな町を舞台に、突然持ち上がったグランピング場開発計画を巡って揺れる住民たちと、彼らと対立する形となってしまった会社側担当者が織りなす人間模様を綴る。主演は当初はスタッフとして参加していた大美賀均とオーディションで選ばれた新人の西川玲。共演に小坂竜士、渋谷采郁。第80回ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞(審査員グランプリ)を受賞。
 自然に囲まれた長野県水挽町で娘の花と暮らす巧。代々この土地で、自然の恵みを受けながら慎ましい生活を送っていた。そんなある日、近くの土地にグランピング施設を建設する計画が持ち上がる。やがて計画を進める企業による地元住民への説明会が開催されるのだったが…。

(allcinemaより抜粋)

 

オフィシャルサイト

 

 

 

Wikipedia:悪は存在しない

 

 

*****

 

 

本日は気になっていた此方

 

渋谷の映画館まで行ってきました

 

「Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下」

 

 

ここはもともと「渋谷TOEI」のあった場所で

 

閉館前に一度行ったきりでしたので

 

ロビーがめちゃ綺麗になられていてビックリ

 

 

以前の雰囲気とは違いシャレオツです。

 

 

 

そんなわけで本題です

 

 

本作は「ドライブマイカー」で音楽を担当されたミュージシャンの石橋英子さんとのコラボ映像作品「GIFT」の企画があり、

 

そこから「悪は存在しない」がつくられるようになる。

 

 

ということで音楽の良さもさることながら

 

映像的には長回しによる森のシーンもやけに多い

 

しかしこの長回しがよく効いており

 

不安を音楽とともに煽ったり

 

ヒーリング効果にもなったりしている

 

 

物語は長野県の山奥で娘と暮らす巧=大美賀均

 

 

娘ハナは新人子役の西川玲

 

 

 

巧は森の中で暮らし、

 

町の人らの手伝いをしたりしているが

 

実際何を生業に暮らしているのかわからない

 

本人は「便利屋」だと言ってる

 

 

森の中は神秘的でもあり、

 

怖さもある

 

 

延々と続く群生林のあおりショット

 

 

 

そして神秘的な湖

 

 

水が溢れてくる場所の為

 

ここだけ氷が張らないから

 

動物たちが水飲みにやってくるらしい

 

 

この森のロケハンの時に森の詳しい方から何故このような地形になったかとか

 

森の形成についてたくさん教えてもらったことで

 

物語の骨格が出来てきたらしい

 

 

実際に作中にも出てくるグランピング施設の計画もあったとのこと

 

 

 

 

この開発の説明会での区長の言葉

 

水は上から下へ流れる

 

上の人たちには下へ流す水への責任があると言う

 

しっかり見張る必要があるというのだ

 

これが後へ意味深な言葉として残る

 

 

区長のもとで巧は森の守りを任されているのではないかとも思う。

 

説明会の後に開発側の2人に

 

何かあれば巧に相談しろとも言っている

 

 

 

説明会の開発側の二人

 

彼等は彼らの事情があり

 

ここにきている

 

けして悪い人たちではないし、

 

2人は住民たちらの気持ちを汲み取ろうとしている

 

 

 

施設が出来たら管理人になりたいと言う開発側の男、高橋=小坂竜士

 

巧も説明会では帽子を取り敬意を払い(この帽子を撮るのも後に伏線となる)

 

もう一度話し合いましょうと言っている

 

 

そんななか、

 

娘のハナが森で行方が判らなくなってしまい…

 

 

 

 

色んな所のレビューでも言われている通り、

 

かなりラストは衝撃的です

 

 

 

 

 

個人的には鹿がでたり、神秘的な湖があったりで

 

 

「もののけ姫」を思い出しました。

 

 

ちょっとファンタジー色のない

 

ジブリ映画みたいな

 

自然との共存

 

畏敬の念を感じさせる内容のように感じます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※ここからちょっとだけラストについて触れます

 

 

 

 

 

未見の方は作品鑑賞後、ご覧くださいまし。。

 

 

 

 

 

 

 

ラスト、

 

もうこちらも色々なレビューもあり

 

色んな見方が出来て楽しくいくつか読ませていただきました

 

 

この作品自体も

 

ラストまでに色んな伏線やヒントはちりばめられているようにも感じ、

 

色んな人それぞれのラストの解釈があるように撮られた作品に思えます

 

 

これが正解かなと腑に落ちる考察もありましたが

 

ここではお伝えしませんし、

 

私の中では1度見ただけじゃとてもじゃないけど答えが出ない内容だし、

 

2度目3度目と観たくなる

 

これから長くお付き合いしたいと思わせる作品でありました。

 

 

 

ただ、、、

 

 

 

 

1つだけ、、

 

 

 

 

チョークスリーパーはやりすぎですぞ(汗

 

 

 

 

それから

 

 

 

 

最後、巧が娘を抱き森へと消えるシーン、

 

森に消えたと同時に霧が消えていく・・

(なにげなくこの映像も凄い)

 

 

冒頭と同じく森の群生林を歩く。

 

 

 

 

 

 

その行く先は・・・

 

 

 

 

 

 

やっぱ「もののけ姫」やんw

 

 

 

 

あとはご想像にお任せします(汗

 

 

 

では。

 

 

 

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