【映画】TAR / ター(2022):クラシック演奏指揮者のマエストロの狂気を描く熱血映画 | Bokuと映画  Chackn'sBlog

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ケイト・ブランシェット渾身の演技で魅せる158分

 

監督・脚本のトッド・フィールドは彼女にアテて製作した

 

 

 

「TAR / ター」

 

 

 

 

2023年日本公開 / 158分 / アメリカ (原題:TAR)

 

監督/脚本: トッド・フィールド
製作: トッド・フィールド/スコット・ランバート/アレクサンドラ・ミルチャン
音楽: ヒドゥル・グドナドッティル
撮影: フロリアン・ホーフマイスター
編集: モニカ・ウィリー
製作会社: フォーカス・フィーチャーズ/スタンダード・フィルム・カンパニー/EMJAGプロダクションズ
配給: フォーカス・フィーチャーズ/ギャガ

キャスト
ケイト・ブランシェット/ノエミ・メルラン/ニーナ・ホス/ソフィ・カウアー/ジュリアン・グローヴァー/アラン・コーデュナー/マーク・ストロング

 

 「ブルージャスミン」「キャロル」のケイト・ブランシェットがカリスマ指揮者を圧倒的存在感で演じ切り映画賞を席巻した衝撃のサスペンス・ドラマ。ベルリンフィル初の女性マエストロととなり、頂点を極めた孤高の天才リディア・ターが、様々な重圧と謎の陰謀の前に次第に追い詰められていくさまを緊張感あふれる筆致でスリリングに描き出す。共演はノエミ・メルラン、ニーナ・ホス、マーク・ストロング、そして実際にチェロ奏者として活躍し、本作が俳優デビューとなるソフィ・カウアー。監督は「イン・ザ・ベッドルーム」「リトル・チルドレン」のトッド・フィールド。
 女性として初めてベルリンフィルの首席指揮者に就任したリディア・ターは、類まれな才能に甘んじることなく、常に努力を重ねて現在の地位を掴み取ってきた。今や作曲家としても活躍し、自伝の出版も控える彼女だったが、新曲が思うように作れず生みの苦しみを味わうとともに、マーラーの交響曲で唯一残っていた第5番の録音が目前に迫り大きなプレッシャーにも晒されていた。そんな中、かつてターが指導した若手指揮者の自殺が明らかとなり、これを境に彼女と周囲の歯車が急速に狂い始めていくのだったが…。(allcinemaより抜粋)

 

 

オフィシャルサイト

 

 

 

Wikipedia:TAR/ター

 

 

*****

 

ではですね、

 

明日からゴジラ×コングの続篇ということですが

 

観たままで記事にアゲてなかったのもありますのでやっていきましょう!

 

こちらはアマプラにて鑑賞済。

 

 

 

なかなかの見ごたえある作品で在りました。

 

ケイトブランシェット演じる、クラシックの女性指揮者の物語となります。

 

 

 

彼女、リディア・ターは才能あり著名な権威のあるマエストロで

 

 

とてもあわただしく動いている

 

 

 

 

 

 

物語は

 

彼女の飛行機で寝ているところを助手に動画を撮られているところから始まる

 

 

 

助手は弟子にあたるフランチェスカ

 

 

 

ターのスケジュール管理からこまごましたことまで一挙に管理している

 

 

 

 

ターは自信家でどこかワンマンなところもあるが

 

才能ある音楽家や芸術家、ましては指揮者なんてワンマンじゃないと務まらないようにも思える

 

 

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者となりベルリンが舞台となる

 

会議したり会合したり、

 

公演に講座したり忙しい

 

音楽学校で、

 

音楽に思想をもつ生徒がおり、

 

 

 

 

意見の違いにより生徒が帰ってしまう一幕もあったり

 

老指揮者のセバスチャンを切ったり

 

敵を作りやすい性格なのかもしれない

 

 

 

そして男言葉を使い、「彼女」がいる

 

 

 

 

 

そんな中、自身のように類まれなる才能を持ったチェロ奏者に出会う

 

 

 

 

彼女の才能、そして若い女性としての魅力に引き付けられるター

 

いきなり新人の彼女を管弦楽団のメインの扱いに抜擢する

 

 

 

ただし、

 

 

ターは己の欲望や地位のためにワンマンになっているようには見えない

 

全ては良い音を響かせたいために動いているように思える

 

 

 

 

 

ちょっとこのホッペさわさわシーンは欲求が出ちゃってるのかもしれないがw

 

これくらいはかわいいもんだ

 

 

 

 

 

 

作曲もして、

 

指揮ではいろんな音を取るから、

 

生活の音も気になる

 

 

 

 

ピンポン、呼び鈴、冷蔵庫の音、

 

楽器で奏でるとき以外は携帯からの音楽くらいで映画のサントラ的な音楽はこの作品では奏でられない

 

静かな町から、喧騒な町に後半変わるが生活の雑踏の中で音楽を作る

 

 

生活音に反応し、ピアノで奏でるのは音楽家の性なのかな

 

私のような凡人には理解できない世界でありますが

 

職業病のようなものなんでしょう

 

 

 

後半は彼女に不吉なことがいくつも降りかかり、

 

怒涛の展開になっていく

 

 

 

 

それでも音楽と離れない彼女の強さ

 

すさまじい生き様を見た。

 

 

 

この熱血ぶり、

 

怒涛のドラマ展開は70年代のドラマの様でもある

 

 

本気で生きてる人は

 

こんななるんでしょうねえ。

 

 

 

このようなストイックな音楽映画では「セッション」(2014)なんてのがあるが

 

あそこまで痛々しくなく観れるのでね。

 

生き様を見てほしい作品でございました。

 

 

 

では。

 

 

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