宇宙人東京に現る(1956) | Bokuと映画  Chackn'sBlog

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おきにいり映画、 地元鹿児島のこと、 70年代、80年代のおもしろかったこと、 
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大映で制作された初のカラーSF特撮映画

 

宇宙人「パイラ人」のデザインを岡本太郎がデザインしている

 

 

よい子が住んでる よい町は

 

楽しい 楽しい 歌の街♪

 

 

「宇宙人東京に現る」

 

 

 

1956年公開 / 82分 / 日本 (米題:Warning from Space)

 

監督 島耕二
製作 永田雅一
原案 中島源太郎
脚本 小国英雄
企画 中代富士男
撮影 渡辺公夫
特撮 的場徹、築地米三郎、田中捨一
音楽 大森盛太郎
美術 間野重雄
録音 西井憲一
色彩指導 岡本太郎
製作会社    大映
配給    大映

キャスト
刈田とよみ/川崎敬三/八木沢敏/見明凡太郎/南部彰三/フランク・熊谷/河原侃二/岡村文子/永井エミ子/小原利之/平井岐代子/斎藤紫香/山形勲/夏木章/目黒幸子/渡辺鉄弥/泉静治/谷謙一/杉田康/津田駿二他

 

日本特撮初の本格的カラーSF映画。岡本太郎デザインによるパイラ人が異彩を放つ。世界各地でUFOの目撃が話題となっていた頃、東京の天文台で助手の磯辺は謎の発光体を発見する。研究を進めるうち、やがてヒトデ型の宇宙人・パイラ人が出没し始める。パイラ人たちは、地球に天体が接近しつつあることを告げるのだが……。
 異星人を登場させながらも侵略テーマではなく、一種のコンタクト・テーマに主眼が置かれている点が目新しい。パイラ星人は巨大化せず、地上に降りても垣根から覗くだけというのがいかにも地味だが、作品の持つメッセージ性はその分よく出ていたと言える。主人公・磯辺には「アフタヌーンショー」でお馴染みの川崎敬三が扮している。

(allcinemaより抜粋)

 

Wikipedia:宇宙人東京に現る

 

*****

 

 

どもども、

 

今日の作品も往年の日本映画のご紹介です

 

意外や今回初鑑賞でしたが

 

こちらも非常に面白い作品でした

 

 

 

 

こちらはロビーカードになるのでしょうが

 

作中ではこのような比率の画角はなく

 

宇宙人の「パイラ人」も同じ身長くらいで登場します

 

 

も一つ

 

 

後ろの彼らがジワリますなww

 

ミステリアスさはありますが

 

劇中は実は友好な方たちであります

 

 

それでは物語に沿っていきましょう

 

まずタイトル、

 

 

「宇宙人」の字体がめちゃかわいい

 

人っぽい、またパイラ人ぽい字体。

 

 

冒頭駅から物語は始まる

 

 

「新町駅」という架空の駅であるがこれは井の頭線の高井戸駅である

 

色彩指導に岡本太郎のクレジットがあるが

 

岡本氏ならではの「赤」の小物や衣類等に多用されている

 

いわゆる「差し色」に使われている

 

 

天体観測で謎の物体が観測され始めると

 

日本各地で謎の生命体が目撃される

 

 

 

シュールですw

 

色々なところに出没する謎の生命体

 

池の中からと思うと

 

宴会の中庭

 

 

楽しそうでアホそうな日本人w

 

ヒロインの家の中

 

 

怖いってw

 

ヒロインは多恵子=永井ミエ子さん

 

 

キュートなお方です

 

そして

 

 

青空ひかりのショーを観に行くも

 

 

見つかりパニックww

 

 

だから怖いってww

 

 

彼等はいったん自分らの宇宙ステーションのようなところに戻る

 

 

 

ちょっと作戦会議、、

 

 

実は彼らは友好的な異星人で

 

地球に起こる危機を教えにはるか遠い星からやって来たのでした。

 

しかし、地球では彼らを見るなり恐れてしまうので

 

話しにならないというのです

 

 

地球人は顔の真ん中に出っ張りがあり

 

 

変な顔のくせにと、

 

 

 

 

 

彼等はテレパシーで話すので

 

一応字幕にて話の内容はフォローされている

 

彼等は地球を観測していると原爆の実験が各地で行われていることに危機を持つ

 

それを知らない振り出来ずに教えに唯一の核の被害国の日本に来たのだ

 

 

このままでは聞き入れてもらえないと思い、

 

地球人に変身装置で姿を変え

 

 

 

 

 

 

 

醜いとか言いつつ青空ひかりに変身

 

 

うまい具合に日本の科学者の元にご厄介になる

 

 

 

彼女はどうも変だと思い始め、

 

 

 

彼女は正体を明かし、地球の危機を説明する

 

また「遊星R」が地球にぶつかることが予測されており

 

その「R」に地球の核ミサイルを撃ち込めば地球は助かるかもと助言する

 

 

日本の科学者はそのことを世界に発信するが

 

 

まだ仮説でしかないことでは世界は動かない

 

日本人もまだ楽観視しており、

 

「パイラ人って名前がかわいいね」

 

なんて言っている

 

 

 

 

「パイラ人さーん」

 

 

とか山で言っちゃったりしている・・

 

 

これは当時、核実験が多発している時代に

 

もう日本人は楽観視していることを抽象的に示している

 

平和になったことでもあるが

 

世界的には危機に直面しているよという

 

裏メッセージのように感じる印象的なシーンだ

 

 

そして「遊星R」が発見されクライマックスへと向かう、、

 

 

 

はたして地球は・・?

 

 

ということですが

 

メッセージ性も強く

 

物語も非常に面白い。

 

姿は違えど

 

友好的で危機を救う異星人となると

 

後の「ウルトラマン」に通じる所もある

 

 

SF作品であり、

 

物語も1951年のアメリカ映画「地球の静止する日」と「地球最後の日」を参考にされているような内容でもある

 

しかし、

 

クールな印象のアメリカやその他の国のSF作品に比べると

 

この頃の日本のSF作品はどこか温かいイメージがある

 

東宝の「地球防衛軍」や「宇宙大戦争」しかりである

 

その温かいイメージ。

 

大人も子供も楽しめるように撮っているのも

 

個人的に好きでいれる理由なのかもしれません

 

終わり方も非常に良く

 

好きなラストです

 

 

 

 

ちなみにスタンリーキューブリックが「2001年宇宙の旅」を製作する前

 

宇宙SF映画を見漁っていた時、この映画も見ていたと言われています

 

参考にしていたかは不明ですが(^^;

 

そんな逸話も残されています

 

 

「水爆」もメッセージとして出てきますので

 

どちらかと言えば「博士の異常な愛情・・・」のほうにもね

 

影響を受けているように思えますね。

 

 

・・・・ないかな(^^;