世界的ジャズシンガー、ビリーホリディの実話に基づく伝記映画
ビリーを演じたアンドラ・デイの圧倒的な歌唱力と体当たりの演技も必見の作品
" Billy 夢見るようなLady 心に残る恋人 "
「ザ・ユナイテッド・ステイツvsビリーホリデイ」
2022年日本公開 / 131分 / アメリカ (原題:The United States vs. Billie Holiday)
監督 リー・ダニエルズ
脚本 スーザン=ロリ・パークス
原作 ヨハン・ハリ『麻薬と人間 100年の物語』
製作 リー・ダニエルズ/ジョーダン・ファッジ/ジェフ・キルシェンバウム/タッカー・トゥーリー/パメラ・オアス・ウィリアムズ
音楽 クリス・バワーズ
主題歌 アンドラ・デイ「Tigress & Tweed」
撮影 アンドリュー・ダン
編集 ジェイ・ラビノウィッツ
製作会社 リー・ダニエルズ・エンターテインメント/ニュー・スレイト・ベンチャーズ/ロス/キルシェンバウム・フィルムズ
配給 Hulu/ギャガ
キャスト
アンドラ・デイ/トレヴァンテ・ローズ/ギャレット・ヘドランド/ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ/ローレンス・ワシントン/ロブ・モーガン/ナターシャ・リオン/トーン・ベル/エリック・ラレイ・ハーヴェイ他
「大統領の執事の涙」のリー・ダニエルズ監督が伝説の黒人ジャズ・シンガー、ビリー・ホリデイの人生を映画化した伝記ドラマ。ヨハン・ハリの全米ベストセラー『麻薬と人間 100年の物語』を原作に、人種差別に果敢に立ち向かったビリーと、彼女の黒人社会への影響力に危機感を抱いたアメリカ政府の知られざる対立に焦点を当てて描き出す。主演は本作の演技でゴールデングローブ賞の主演女優賞に輝いたアンドラ・デイ。
1947年、人気絶頂のジャズ・シンガーだったビリー・ホリデイに対し、アメリカ政府は彼女の代表曲である『奇妙な果実』を歌わないよう圧力をかけ始める。その曲は人種差別の凄惨な現実を告発した過激な内容のため、政府は公民権運動への影響を恐れていた。政府の圧力にもひるむ様子のないビリーに対し、連邦麻薬取締局のアンスリンガー長官は、ファンに成りすました黒人捜査官のジミー・フレッチャーを差し向け、彼女の身辺調査を行わせるのだったが…。(allcinemaより抜粋)
オフィシャルサイト
Wikipedia:ザ・ユナイテッド・ステイツvsビリーホリデイ / ザ・ユナイテッド・ステイツvsビリーホリデイ(英語版)
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ちょっと3日くらい前から喉が痛くて
昨日は熱が上がりそうでしたので病院に行ってお薬もらいまして
お昼に飲んだらそのままパタッと寝てしまい、
気が付くと夜になっていました。
幾分か喉は良くなっているように思ったのですが、ちょっと心配で嫁に聞いてみると抗生剤が2種類処方されているとのこと
よくわからんが評判のいい病院だったと伝えたら、
そんだけ薬出せばよくなるのかもだと(^^;
まあ、早く治ることは嬉しい事です。
アドバイスとして解熱剤を買って飲んでみたらとのこと。
こんな時は嫁がベテラン看護士で安心します
んなわけで、
映画にでもと思っておりましたが安静して家におります。
作品のほうは
以前から観たかった此方やっていきましょう
ビリーホリデイは3大女性ジャズシンガーともいわれている伝説のディーヴァ
彼女は酒とクスリの依存症と戦いながら内臓疾患が原因で44歳で人生の幕を閉じる
彼女の代表曲の中に「奇妙な果実」(Strange Fruit)という曲がある
この曲の内容が黒人に対するリンチを告発する曲として話題になる
映画のほうはこの曲が原因でアメリカ政府に目を付けられ麻取の標的にされたというのがストーリーの軸に
ビリーホリデイを演じたのはアンドラ・デイ。
ジャズシンガーとしての美声はもちろん
演技でも体当たりの演技を見せている
なにしろ風格があり、可愛く、かっこいい
ステージングのかっこよさもモチロンだが、
舞台裏での椅子にだらしなく座る姿や
素が出るときの人間臭さ
そこが無性に愛くるしくかっこよいのだ
廻りに居る取り巻きも個性的
こちらも伝記映画なので実際のモデルがいる
男性遍歴も実名に基づいているし、
アメリカ政府の調査員も実在するようだ
ビリーホリデイを実際つけ狙っていたハリー・J・アンスリンガー=ギャレット・ヘドランド
連邦麻薬局(FBN)(=現 麻薬取締局(DEA))初代長官のお方
実際に人種差別主義者の人らしく著名な黒人の麻薬取締りを執拗に行っていたという
彼からおとり捜査を頼まれたのが黒人のジミー・フレッチャー=トレバンテ・ローズ
彼は徐々にビリーに惹かれていく
ビリーはビリーで自由奔放に生き、
生まれてからずっと壮絶な人生を歩んでいる
彼女が死んだ後に室内に白い粉が見つかり死体に手錠を付けられ逮捕されたという実話も残っている
作品には脚色もいくつかあるでしょうが
彼女の実際に歩んできた人生は似通ったものがあったのではないでしょうか
幼いころから生きていくのがつらく
クスリで紛らわしていたのでしょうね
" いけないケムリと水で この身をけずりおとしてまでも
胸にしむBlues いたいけなJazzで Cry..cry.. "
監督のリー・ダニエルズさんは「プレシャス」という作品が好きでした
彼はヘビーな内容の物語りであるのに少しトリッキーな演出をインサートするのです
今作も「プレシャス」にもそういう演出がされていました
それが鼻につく方もいるかもですが
個人的にはそんなところが好きになってしまいます
人種差別をメインにしてしまうともっとダウナーな作品になりそうなところを
ビリーの生きざまに着眼し、リスペクトしているので知らない人でもビリーが好きになれそうな話になっています
まあ、
あとはアンドラ・デイの歌唱でしょうか
これこそ映画館で聞きたかったと感じました。
それでは私もクスリが効いていましたので
少し寝ましょうww
それでは
また。
" So-long 黄昏を歌に秘めたら..
You still remain on my mind... "
(サザンオールスターズ ~「星空のビリーホリデイ」より)