画家と泥棒(2022) | Bokuと映画  Chackn'sBlog

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画家とその絵を盗んだ泥棒との奇妙な友情を描いた実話のドキュメンタリー映画

 

2020年サンダンス映画祭ドキュメンタリー特別審査員賞受賞

 

 

まさに映画のような実話だが

 

この作品に出てくるのはまさに役者じゃない画家と泥棒だ。

 

 

 

「画家と泥棒」

 

 

 

2020年米国公開 (日本配信のみ)  / 102分 / ノルウェー (米題:The Painter and the Thief)

 

監督 ベンジャミン・リー

 

キャスト

バルボラ・キシルコワ/カール・ベルティル・ノードランド他

 

2枚の絵画が何者かに盗まれた。画家は犯⼈を突き⽌めるも、犯人は「覚えていない」の⼀点張り。「あなたを描かせてー」画家の突然の提案から、思いも寄らない2⼈の関係が始まる。

(Made Good HPより抜粋)

 

オフィシャルHP

 

 

 

*****

 

こちらの作品は私のSNSのほうにDMでおすすめを頂きまして

 

とても興味があったので鑑賞してみたらすんげえ面白かった作品でございます。

 

 

簡単に言いますと絵を泥棒した男に直感的にモデルになってくれと頼んだ女流画家のドキュメンタリー。

 

その観ている間にもドラマのような数奇な運命をたどる2人。

 

 

 

泥棒の男は荒んだ生活をしていてドラッグにおぼれている

 

絵を盗んだ時もクスリでラリっててどこにやったかも覚えていないという

 

 

 

 

そんな彼を画家は直感的にモデルになってくれと頼む

 

泥棒はそんなことで罪滅ぼしになるのならと承諾する

 

彼女は写実的な絵を描きながらも生命的な意義を吹き込む作品を造る画家だった

 

 

 

下はご本人のホームページ

 

 

 

画家は泥棒に言う

 

「本当に覚えてないのか?」と。

 

泥棒は「本当に覚えちゃいない」と答える

 

 

そんな中、初めての彼がモデルの作品が完成する

 

そしてその絵を見た時に泥棒は何か憑き物が落ちたかのようにボロボロと涙を流すのだ。

 

 

 

 

彼の荒んだ人生の中で何かがこの時変わったのだろう

 

彼は暗闇の中をもがき苦しんでいたのだ

 

自分が作品として残る幸せ。

 

自分の存在意義を感じたことで救われた気持ちになったのだろう

 

 

彼女は彼の中に何かを感じ作品にしたくなり、

 

彼はなんとなく承諾したが、どこかで救われたいという願いもあったのかもしれない

 

現に彼は部屋にたくさんの絵を飾るほど絵が好きな人だった。

 

 

 

そんなとこで、

 

これから怒涛の展開へと続きます。

 

2人には友情が芽生え、後半へと進みます

 

 

 

あとは観てのお楽しみってとこで

 

 

なんども言うがこの作品はドキュメンタリーである

 

事実は小説よりなんやらやと

 

言ったりもしますが、

 

本当に1本の映画を見ているように思えるほどの作品です。

 

 

しかし、

 

 

この2人を演じられる役者がいるかと思うと

 

この2人はご本人じゃないとこの名作は生まれないわけで、

 

 

画家の彼女はどこまででも芸術家の画家であるし

 

この泥棒のダメ男は、

 

まさしくこのダメ男じゃないといけないのだ。

 

 

映画とは色んな意見があると思うが

 

ある人の人生の1シーンを切り取ったものであるわけで、

 

まさしく本物の人生の奇跡的な2年間を切り取った

 

至極の映画ではないかと思われます。

 

個人的には「ゆきゆきて神軍」と初見した時に感じた感動に似た思いをした作品でした。

 

 

最近のドキュメンタリーは

 

コメンタリーだったり、解説をドキュメントタッチにしてドキュメンタリーと言う作品が多いように感じますが、

 

実際の人を撮り続け、それを作品にするのがドキュメンタリーであるのです。

 

 

この人間的な魅力あふれる2人を撮り、

 

素晴らしいシーンを撮れたことはまさしく奇跡なんじゃないかと思えますねえ。

 

 

いや紹介いただけて本当に良かったでした。

 

 

 

次回も頑張って早めに上げられたらと思いますよ。

 

 

ではでは(^^)