アメリカングラフティ2(1979) | Bokuと映画  Chackn'sBlog

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おきにいり映画、 地元鹿児島のこと、 70年代、80年代のおもしろかったこと、 
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ヒット作「アメリカングラフティ」(1973)の後日談となる続編

 

前作同様、その頃のヒット曲とともに描く青春映画

 

 

 

前作とは趣向が変わっちゃいますが、

 

久々に観返すとなかなか味わい深い!

 

 

もちろん、ラジオからはウルフマン・ジャック!

 

「アメリカングラフティ2」

 

 

 

 

1979年公開 / 111分 / アメリカ (米題:More American Graffiti )

 

監督/脚本 B・W・L・ノートン
製作 ハワード・カザンジャン
製作総指揮 ジョージ・ルーカス
撮影 キャレブ・デシャネル
製作    ルーカス・フィルム
配給    Uni/CIC
 

キャスト

チャールズ・マーティン・スミス/キャンディ・クラーク/ボー・ホプキンス/ロン・ハワード/マッケンジー・フィリップス/シンディ・ウィリアムズ/リチャード・ブラッドフォード/ロザンナ・アークエット/メアリー・ケイ・プレイス他

 

物語は前作の三年後からスタート、その後の四年間のそれぞれの人生を大晦日に象徴させて描いた続編。時代は60年代後半、ある者は反戦運動に、ある者は平凡な結婚生活に、またある者はベトナムの戦場へと、彼らのその後をスケッチ風に描いている。前作のラストにあった後日談を膨らませた構成だが、やや風俗描写に流れてしまった感がある。ただ、ベトナムのジャングルを訳も分からずさまよい続けるC・M・スミスの役柄が、時代の悲壮感を鮮やかに描写していたのが印象に残る。

(allcinemaより抜粋)

 

*****

 

 

本日6月23日は私が東京へ出てきた日でして、

 

丸2年となりました。

 

まあ娘も名古屋へ行き、仕事もあり一人でしたが近くの洋食屋で食事をして帰ってきました。

 

とても雰囲気もよく、お腹も心も満たったところで、

 

ブログのほうもアゲていこかなと思います。

 

今日も続編の作品。

 

80年代の作品かと思ってると79年でしたが気にせず行きましょう。

 

 

こちら、1作目が名作の「アメリカングラフティ」。

 

今作は1作目を観てないと乗り切れない感じがします。

 

未見でも大丈夫ですが観たほうが倍以上楽しめると思います。

 

 

前作の主人公カート=リチャード・ドレイファスは出てこず、

 

その仲間たちのその後のことを

 

60年代のアメリカと照らし合わせながら物語が進行していきます。

 

4つのエピソードに分かれ、

 

それぞれ1964年、1965年、1966年、1967年の大みそかの日の話となっています。

 

 

冒頭からベトナム戦争のヘリの映像から始まるのです。

 

 

 

 

 

「アメリカングラフティ」なのに!?

 

 

これも60年代の病めるアメリカなのでしょう。

 

 

 

これから各エピソードへ。

 

 

 

まずは1964年、

 

ジョン・ミルナー=ポール・ル・マットはドラッグレースのドライバーとなっており

 

大会に出場していた

 

 

 

そこでとある女性と出会う

 

 

 

 

一番、前作の雰囲気も残っているエピソードになります。

 

 

 

次は1965年

 

テリー=チャールズ・マーティン・スミス。

 

眼鏡の彼です。

 

 

ある意味「アメリカングラフティ」の顔ともいえる人。

 

 

彼は兵役でベトナムにいた。

 

 

 

 

お国に役立ちたいと言い出向したが、

 

現地のギャップにうんざりしているようだ。

 

 

彼のエピソードの時はTVのニュースのように16mmのフィルムに代わる

 

 

 

今作はマルチカメラを多用し、分割した映像を映したり、大胆な試みの映像が印象的だ

 

 

 

 

 

 

そんなテリーのおしゃれな彼女だったデビー=キャンディ・クラークは

 

 

 

ヒッピーになっていた。

 

 

 

 

左の彼女がキャンディクラークで

 

 

色バイの警官はハリソンフォードだ。

 

グラサンをかけっぱなしなので見落とすが、

 

名前を名乗っている。

 

 

このワンシーンのみ登場。

 

 

バンドのコンサート映像も流れるが、

 

 

 

 

もうオールディーズバリバリの前作とは変わっていっていることを

 

音楽でも伝える。

 

 

ここではドアーズの「ハートに火をつけて」

 

 

 

そして、1967年。

 

 

スティーブロン・ハワードとローリー シンディ・ウィリアムズの二人は結婚して子供もいるが

 

 

 

 

喧嘩が絶えない。

 

ローリーは家を出ていくが

 

学園紛争に巻き込まれる

 

 

 

 

 

ここでは後半サイモンとガーファンクルの「サウンドオブサイレンス」がかかる

 

 

様々な出来事があり、

 

様々に年を迎える。

 

 

 

 

栄光の50’sから60年代の初頭の輝かしいアメリカから

 

変わっていくアメリカに対しての「怒り」をぶつけているような作品。

 

 

前作とは大きくそこが違う。

 

 

 

「オールド・ラング・サイン(蛍の光)」を唄い

 

新年にはいいことがありますようにと願うのは

 

黒澤明の「醜聞」でも歌われている。

 

ルーカスはクロサワマニアなので

 

引用したのだろう

 

 

最期に来年はいいことありそうと思われる最後のジョンの顔がむなしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

彼の結末は

 

 

 

1作目でも最後に語られている

 

 

 

 

 

 

 

けしてメッセージ色の強い作品ではないが

 

軽いノリの中に、渾沌とするアメリカの行先に対しての怒りを

 

感じることのできる作品です。

 

 

 

サントラのほうはオールディーズだけでなく、

 

最後にはボブデュランもかかります。

 

 

変わりゆく流行歌

 

 

これも「アメリカングラフティ」と言えるのでしょうね。

 

 

次回はまた

 

 

80年代作品をば。