昆虫大戦争(1968) | Bokuと映画  Chackn'sBlog

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松竹が誇るカルトパニック昆虫ホラー!

 

「宇宙大怪獣ギララ」の二本松嘉瑞監督作で、

 

「吸血ゴケミドロ」の流れを汲むSF作品

 

 

というか、、

 

強烈な反戦映画でありました!

 

 

「昆虫大戦争」!

 

 

 

 

1968年日本公開 (米題 : GENOCIDE)

 

監督: 二本松嘉瑞
脚本: 高久進
製作総指揮: 小角恒雄
音楽: 菊池俊輔
配給: 松竹

 

キャスト

園井啓介/川津祐介/チコ・ローランド/キャシー・ホーラン/新藤恵美/市村俊幸他

 

米国の爆撃機が日本近海の島に不時着した。搭載していた核爆弾を回収するため米軍の捜索隊が島に上陸、そこで彼らは、人間を襲う昆虫の群れに遭遇する……。突然変異した昆虫の恐怖を描いたSFサスペンス。

(allcinemaより抜粋)

 

 

*****

 

 

まずは予告編です。。

 

 

 

この予告編では

 

川津祐介さんが正義感の強い主役のように見えますが、

 

いいかげんなただの間男(^^;

 

 

 

 

今思うと帽子がバカっぽい

 

 

正義感の強いのは園井啓介さんの演じる昆虫博士さん

 

 

 

 

ジェノサイト!

 

人類皆殺し!

 

と過激なワードを連呼する

 

 

 

今作品は

 

今回初の鑑賞でございました。

 

なにかサクッと観れる上映時間も短いものをと配信を探っていたところ見つけて鑑賞。

 

 

 

オープニングにいきなり反核のメッセージが出てきて

 

タイトルからのクレジットシーンも実にクールな映像で

 

 

 

 

 

 

こりゃあ、実は傑作かもと思って観たのですが

 

中盤までの流れで、

 

これはB級どころかC級のパニックホラーかと、、

 

チープな映像と役者の思わず笑ってしまうほどの演技に

 

久々の地雷作品かと、

 

ちょっと胸がときめきかけたのですが、、

(そういうのも嫌いじゃないのでね(^^;)

 

 

後半から怒涛の展開を見せる。

 

東宝特撮にも劣らないドストレートな反戦反核メッセージ

 

奄美諸島の日本返還時期と重なる亜南群島

(まだ沖縄は返還されていない時期です)

 

米軍と島の人とのいざこざ

 

冷戦問題

 

第2次世界大戦の傷跡

 

戦争の悲しみは憎しみでしか償えないという

 

強制収容所出身の科学者

 

 

 

「宇宙大怪獣ギララ」にも出演していたキャシー・ホーラン

 

今回は水着姿を披露してくれます。

 

そんな反戦作品のくせに、、

 

ゆるいところも多々あり!(^^;

 

 

 

主役ぽい川津祐介は

 

可愛い奥様(新藤恵美!)がいるのにかかわらず

 

このパツキンねーちゃんとアバンチュールを楽しんでいるのですが、、、

 

 

 

 

 

飛行機の墜落事故があり、

 

パラシュートが島へ落ちてくると、、

 

 

「あ、パラシュート!」

 

と、落ちたほうへふらふらと見に行くのです。

 

なぜかそこに緊迫感が全くなく、

 

ただ物珍しさにガキみたいに観に行ってるような川津氏に

 

なんだかこいつはただのアホでは・・?

 

と思ってしまうのです、、(^^;

 

その後も、

 

パツキンのねーちゃんの素性がわかり、

 

ありゃ怖い女だと妻の元に戻るのだが

 

また俺一人で逃げると言いだし小船で海に出たと思いきや!!

 

またパツキンねーちゃんの元に逆戻り!

 

思考能力ないんか!?

 

オモロイけど!!

 

しかし最期は妻をかばい、、

 

いいところを見せてくれます。

 

蜂に襲われるシーンは

 

多分子供の頃に観てたらトラウマになったことでしょう。

 

 

 

メッセージ性が強い作品なれど、、

 

突っ込みどころの多すぎるストーリーや演出とのギャップがね

 

かなりのカルトな作風に感じられます。

 

 

 

なんつったって、水爆のスイッチがケアレスミスで押されるんですから!

 

ホント、笑っちまうよ。。(^^;

 

 

 

米軍でもトラブルメーカーだったチャーリー(チコ・ローランド)

 

 

 

 

彼のダメダメっぷりもかなりツボでした(^^;;

 

ちなみにこのチコ・ローランドさんは

 

日本で活躍していた外人俳優さんで

 

この頃の作品でよくお目にかかります

 

どちらかといえばドジな外人役

 

でも彼の笑顔は

 

どこか憎めないよねえ(^^)

 

 

 

この作品、

 

人の観方によってはつまらない作品なのかもしれませんので

 

あまりお勧めもしませんが

 

個人的には愛らしい作品の1つになりましたねえ(^^)

 

 

もう一つ、

 

松竹映画のカルト作がありますので

 

 

次回はそちらもやりますかね。

 

 

では!