ではでは。
最近はだいぶ男臭の漂いそうなタイトルが続いておりますが、
今日もそんなやーつです(^^;
やくざ映画とは違いますが、
ハードボイルド小説の映画化作品の傑作ですな。
「友よ、静かに瞑れ」
(1985年公開)
監督: 崔洋一
脚本: 丸山昇一
製作: 角川春樹
音楽: 梅林茂
配給: 東映セントラルフィルム
キャスト
藤竜也/倍賞美津子/原田芳雄/室田日出男/高柳良一/六浦誠/宮下順子/中村れい子/伊藤麻耶/JILL他
たとえばそれはレモンひとつほどの値打ちしかないとしても、男は自分の思い通りに行動し、危険なにおいの中に立つ―。
ある男とその旧友、暗い過去を秘めるクラブのママ、町を乗っとる建設会社社長、ボクサーくずれの大幹部、建設側と癒着する中年刑事らが繰り広げていく、愛と裏切りと欲望のドラマ。
である。舞台を原作の山陰の温泉町から沖縄に移し、独特のアジア的雰囲気が映画に漂う。
元船医という以外、決して過去を語ることなく、ひたすら身体を張るハードな男に、渋い魅力を充実させる藤竜也が本格アクションに挑戦。続くキャストは倍賞美津子、宮下順子、室田日出男、林隆三、原田芳雄のベスト・メンバー。
監督は1983年に第1回監督作品として『十階のモスキート』(ATG)で鮮烈デビューした鋭才・崔洋一。『愛のコリーダ』(1976年 大島渚監督)をはじめ、『最も危険な遊戯』(1978年 村川透監督)ほかのチーフ助監督を経験。1984年の『いつか誰かが殺される』に続くメガホンである。(角川映画HPより抜粋)
*****
80年代は大作映画からアイドル映画に移行していた角川映画が2本立てで良作を多く打ち出しており、
原田知世ファンであったのも相成って、よく映画館に通い鑑賞していたものでした。
バラエティとかも購入してたりしてね(^^;
こちらは「結婚案内ミステリー」と同時上映でした。
ハードボイルドの北方謙三と、ミステリーの赤川次郎の原作小説の2本立て。
「結婚案内ミステリー」は渡辺典子さん主演でした。
意外や「結婚案内ミステリー」も面白いのですが、
何といってもこの北方謙三ワールド。
その後、ハードボイルドの作者の小説にはまってしまうほどでした。
もうハードボイルド物のお手本のような作品です。
沖縄辺野古の日本語と英字の混在した無国籍な看板も良いし、
日産スカイラインの4ドアセダン、それもバックライトが角目!
レンタカーにこのチョイス!
実に渋いです。
沖縄というのもあり、
その後の北野作品にも似た雰囲気があります。
そして何よりも、
藤竜也がたまりません(^^)
このポスターはハードボイルド版の「ザ・テレビジョン」ですねえ(^^)
劇中はご自慢のお髭は剃っております。
友の目的をやり遂げさせるために
建設会社と癒着だらけの町、警察を相手に奮闘する男を演じる。
友の林隆三。
建設会社の社長に佐藤慶さん。
そしてその建設会社が抱えている用心棒(!?)に
原田芳雄さん。
刑事役には
室田日出男さん。
「友」が守りたい経営しているホテルとそこの人々。
倍賞美津子さんのハスキーボイスも場末感をか持ち出している。
バーのシーンのウイスキー。
例によって角川が輸入元であったブレンデッド、「クイーンエリザベス」。
他の角川映画でもかなりの確率でこの銘柄が登場してきます。
「ねらわれた学園」でおばあちゃんが冷蔵庫に入れていたのもこのボトル(^^)
ヤフオクではまだ安価で購入できると思いますので、
いつか飲みたいなと思ってかなり経ちます(^^;
当時、映画館で鑑賞した時も
角川映画では「二代目はクリスチャン」を鑑賞した時のように
こりゃあ良いぞと、
監督を調べ、小説を本屋に買いに行きそのハードボイルドに酔いしれたものでしたが、
その後、北方は男性情報誌「ホットドックプレス」にて読者の悩み相談室を開室。
やれ「喧嘩しろ」やれ「女を抱け」「ソープに行け」と、
高校生だった僕たちによからぬ妄想を
掻き立てられるのでした(^^;
雑誌同様、当時もあの悩み相談室は流行りましたねえ。
ベットの横に
ウイスキーのボトルを置いとりしてましたのう。。
(下戸のくせ(^^;)
それも北方先生の影響だったのかもね。
はい。
では、
だいぶ男臭い作品が続きましたので(^^;
次回はちょいと変えていましょうかとも考えましたが、
井筒監督の新作「無頼」がやっとロードショー中。
東京は終わっちゃいましたので横浜までこればっかは映画館に行こうかなと思案しています。
しばらく続きそうだね漢映画。
知らんけど(^^;