もうお早いもので、、
12月も折り返しへとなりましたね。
12月はこのアメブロを始めた月でもあります。
2007年からですので丸13年。
途中ブランクもあり、
本格的な映画ブログの形になったのは今年からでしょうからね(^^;
まあ、いつまで経ってもヘナチョコブログには変わりありません(^^;
というわけで、
本日は予告していたショーケンの作品です。
「誘拐報道」!
(1982年公開)
監督: 伊藤俊也
脚本: 松田寛夫
製作: 高岩淡、後藤達彦
音楽: 菊池俊輔
撮影: 姫田真佐久
編集: 戸田健夫
製作会社: 日本テレビ・東映東京
配給: 東映
キャスト
萩原健一/小柳ルミ子/高橋かおり/岡本富士太/秋吉久美子/和田求由/宅麻 伸/三波伸介/菅原文太/丹波哲郎/藤谷美和子/平幹二郎/伊東四朗他
幼児誘拐事件を通して浮き彫りにされる、犯人とその家族、被害者の家族、警察及び報道関係者の姿を重厚に描く。原作は読売新聞大阪本社社会部・編の同名ドキュメントで、80年に宝塚市で発生した誘拐事件を取材したもの。豊中市の小学1年生の三田村秀之君が下校途中に誘拐された。県警より、犯人が秀之君の父親に3千万円を要求していることが発表される。同時に報道各社に対し子どもの生命を守るため“報道協定”が要請された……。
(allcinemaより抜粋)
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本作品は1980年に起きた宝塚市学童誘拐事件から2年後の82年に公開された作品であります。
当時も記憶に新しい誘拐事件の映画化ってことで非常に話題になっていたのを覚えております。
初鑑賞はその後のテレビのロードショーでした。
その後ビデオは発売されましたがなかなかDVDでは発売されなかった作品。
一部では子役の高橋かおりさんをショーケンが風呂に入れるシーンが児童ポルノに引っかかるのではとも噂されましたが、
権利上の問題があったのが正解のようです。
この誘拐事件をめぐる報道規制のドキュメンタリー記事が原作となるのですが、
映画のほうでは犯人側の実情も深く描かれており、それが実に功を奏しました。
監督は「さそり」の伊藤俊也で「犬神の悪霊」以来5年ぶりの作品。
ケレン味は薄れてしまいましたが、重厚ないかにも日本映画らしい作品であります。
冒頭の誘拐シーンから
インパクトたっぷり。
犯人の古屋数男役にショーケンこと萩原健一さん、
その奥さんに小柳ルミ子さんが女優として本格デビューされました。
ちなみに小柳さんの次回作「白蛇抄」も伊藤俊也監督の作品ですね。
こちらもヌードが話題になりました。
他では女優さんは秋吉久美子さんや藤谷美和子さんらキレイどころがキャスティングされています。
秋吉さんも何気に良い演技を見せてくれます。
報道関係や警察の面々もなかなか豪華な俳優陣。
三波伸介さんも出演されていますので
てんぷくトリオの二名が出演されていたのですねえ。
そしてこの作品といえばなんといってもショーケンの電話のシーン。
電話の演技というのは一人芝居に近いものがあります。
ショーケンのこのシーンは
「狼たちの午後」のアルパチーノの電話シーンや
「キングオブコメディ」のデニーロの練習シーンをも凌駕する演技ではないかと思われます。
くどいと言われりゃソレ迄ですが(^^;
公衆電話の外にあるカメラを意識した目線と迫真の一人芝居。
どうしようもない男の孤独と苦悩と優しさが
ここで爆発します。
報道側と警察サイドと犯人サイドを一緒にとらえた作品として
後の事件物の映画にも影響を与えた作品でありましょう。
また誘拐されていた子役の和田求由さんは、もうトラウマ級の状況下で芝居をしております。
子供ながら過酷な撮影だったのではと思うところでありますが、
10年後、彼は鬼太郎として、、
ゆるーく、お芝居されていましたので(^^;
なぜか安心するこの頃でございました(^^;