ではでは、
東映のアクションものといえばこの方をぬいては語れません。
サニー千葉!
「直撃地獄拳 大逆転」!
1974年公開。
企画: 矢部恒/坂上順
監督: 石井輝男
脚本: 石井輝男、橋本新一
撮影: 出先哲也
音楽: 鏑木創
キャスト
千葉真一、志穂美悦子、中島ゆたか、山城新伍、佐藤允、郷英治、室田日出男、丹波哲郎、池部良、安岡力也、名和宏、嵐寛寿郎他
先祖ゆずりの甲賀忍法を駆使する甲賀、自称世界一の金庫破り・桜、元警視庁刑事・隼たちが宝石“ファラオの星”を巡ってマフィアの殺し屋と対決、果ては大空中戦を繰り広げる、スリルとスピード、パンチと笑いに満ち溢れたダイナミック・アクション巨編! 空手ブームに新風を吹き込んだ超人アクション映画「直撃!地獄拳」の第2弾として、石井輝男監督が再び挑んだ本編は、前作を上回るアクションはもちろん、石井監督の遊び心が散りばめられた異色作。
(東映ビデオHPより抜粋)
*****
1974年、この年はというとドラゴンブームというビッグウェーブが押し寄せていた年である。
その波に乗って千葉真一が躍進する。
まずは同年2月「激突!殺人拳」が大ヒット!
その流れで、74年だけで
「殺人拳シリーズ」は3本、
この「地獄拳シリーズ」も2本。
そして主演ではないが志穂美悦子さん主演の「女必殺拳」1本、
テレビでは「ザ・ボディガード」で主演を務めるという超人的スケジュール。
それは75年も「けんか空手」シリーズに始まり、過密スケジュールでアクションものを量産していき、
殺人拳シリーズは全世界で大ヒットを記録し、まさに世界のサニーチバとなっていくのでした。
サニーチバにはブルースリーとはまた違う魅力、爽快さがウケたんではないかと思われます。
殺人拳とは違うテイストの「直撃地獄拳」。
設定的には海外の「スパイ大作戦」や「007」のようなスパイ作品のテイストが入っています。
指令を受け、遂行するという話ではありますが、
その三人が三人とも「アウトロー」なお3方であり、
おバカで低能なアクション映画なのです!
監督は異才石井輝男!
そして、その第2弾では、、
リミッターを取っ払った石井監督が
おバカな娯楽に徹して撮った超おバカ作品となりました!!(^^
まずはサニーチバ!
もう大好き!
そして名俳優、佐藤允!
この方も喜々とおバカな役を演じておられます!
そして悪役の多かった郷英治!
トンキチ!
そして不二子ちゃんみたいな中島ゆたか!
指令を出すボスに池部良!
ナイスダンディ!!
この作品、
おバカ映画ではあるものの、
金髪ねーちゃんはじめ外人を絡め、ワールド色の強い内容であり、
海外のセールスも念頭に置いて作っているようにも思えます。
アメリカのB級アクション狙いで、海外のそこの層に向けて意図して好き勝手なおバカ映画として作ってると。
また、この作品がおバカ映画であるのにお寒くないのは、役者がバカを真面目に演じてるのです。
またそれだけの演者がそろっている。
寅さんの渥美清さんや、
去年ヒットした「翔んで埼玉」の二階堂さんのように
この「地獄拳シリーズ」に出てる方たちは
そりゃアドリブも飛び交うでしょうが、けして茶化さない、大真面目にバカを演じていらっしゃいます。
そんな大馬鹿の大将、
丹波さんですが、
この74年というと
Gメン75の前年、
「バーディー大作戦」の時代であります!!!
この番組も大好きでしたねえ。。
話がそれましたが、
ラストには東映プログラムピクチャーの好きな方たちにとってはボーナストラックのようなご褒美があります。
嵐寛寿郎さんがある別の作品のそのままの役名で登場。
網走刑務所の門前のシーンです。
監督は石井輝男。
同じ監督の作品だからこそのパロディでありましょうが、
今ではよくあるパロディでしょうが、当時は画期的だったのではないかと思います。
もしかして、健さんもシリーズ復活かとね(^^;
期待を持たせるラスト。
この3バカと健さんの共演は、、、
まーないとは思いますがね(^^;
(というか無かったんだけど)
あったらどえらい作品になってたでしょうねえ(^^)