触れる程に艶めく肌。
春頃から店先に出した「大切な家具なおします。」の立看板が思いのほか好評で、道ゆくお客さんを呼び寄せてくれるようになりました。
こうしたアイキャッチはわかりやすいし効果的です。
今までのリストリー看板は全部英語表記のカッコつけ看板しかなかったので、オープンしたての頃はRESTORYの表記を見て「今日のランチは何時からですか?」なんて聞かれる程でした。レストランとスペル似てるけどRESTAURANTじゃないのよ。
そんな何屋かもわからなかった。リストリーもアンティークショップとして随分認知されてきた気がします。名古屋はもちろん全国のアンティークファンに愛されるお店になれるよう今日も頑張って作業に取り組みます
さて、今回ご紹介しますのは美しいフォルムのアンティークキャビネット。
20年程前に購入されたお品ですが、いつの頃か家具移動した際に誤って倒してしまい、ガラスと押さえ縁がダメージを受けてしまいました。
予算の都合上フルリストレーションではなく、メンテナンスの範囲で美しく蘇らせていきます。
BEFORE
バラバラになったガラスはまさかのガムテープで接着固定されており、その粘着がべっとり付着していました。
ガラス面はクリーナーでスッと取れちゃいますが、木部はね、簡単にはいかないでしょう。
右側面の上部が… ん?なんかが埋まってますね、パテ埋めされています。しかもめちゃくちゃ下手くそに。
木パテも破損してるのは理解できるが、残った欠片の仕上がりは素人としかおもえないクオリティ。
これも綺麗に元どおりにしていきます。
この状態になってからおよそ10年、どこも直してくれない為、ご自宅の倉庫でただただ時を過ごしていたキャビネット。
夏は厳しい暑さで、倉庫は温室。冬になればキンキンに冷えた冷凍庫状態に極度の乾燥が襲います。
そんな状態で過ごした年月は家具をカッサカサなドライアンティークにしてしまいました。
パーツの復元から全体のメンテナンスまで、予算内で可能な限り努めましたのでご覧下さい。
AFTER
ガラス面はフレームの復元に相当な時間がかかってしまいまして、というのも家具全体がかたいでいるような状態でその影響から扉のフレームにも変化が起きていたようです。
微調整を繰り返しながらバッチリ収まりました。
右側面の木部破損は接合部が全くわからないレベルまで復元。
木パテは使用せずマホガニー材を形に合わせて彫り出したのでフレンチポリッシュでの仕上がりで周りのパティナに雰囲気を合わせる事ができました。
いかがでしょうか。バラバラだったガラスもフレームにぴったりと収まり、全体の色、艶、全てが活き活きと深呼吸している様に、元気に健康的な姿に蘇りましたね
メンテナンスの範囲を完全にオーバーした処置でしたが、一度預かってしまうとどうしても気になり過ぎてしまってアレもしたいコレもしたいと時間を惜しまず使ってしまいます。
ビジネスマンとしては全然アウトな判断ですが、職人の追求度イコールお客様満足度だと理解しているので、職人としてはOKでーす。
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いつもありがとうございます!
こちらのお客様、他にもたくさん眠っているアンティークがありまして、それを順にリストリーで修理して美しい状態で楽しみたいそうです。
その為に家具専用の別邸を敷地内に建設中。
...建設中。マジかよ、凄いな。
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東京・名古屋を中心にこれまで全国のお客様にご利用頂いております。
(北は北海道,栃木,埼玉,神奈川,長野,静岡,愛知,岐阜,三重,奈良,京都,大阪,神戸,和歌山,南は沖縄まで、たまに海外。)
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