<今日の工房風景>フレンチシャビーなファイヤースクリーン | リストリーアンティーク家具修復の世界|名古屋

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今回ご紹介しますのは、フレンチなシャビー加工

お客様よりアンティークファイアースクリーン(暖炉などの前に置く火の粉よけ)
の背板と生地の内張りをご依頼頂きました。


実はこのファイアースクリーンもともとフレームのみしかありませんでした。

まずは、フレームに合うように背板を作ることから始めます↓


ダンボールや厚紙で型をとってあげればピッタリのサイズで作る事ができます

その背板にシャドーピンクのペイントを塗装すれば、見た目は問題ありませんが、

フレームのシャビーな加工になるよう、一手間加えます

一口に「シャビーな」と言っても
色んなタイプの汚れ方、割れ方、かすれ具合があります。

良くインテリアショップや町の修理屋さんで提供されている加工は、
下地に濃い色目。上に明るい色目を塗装して、紙やすりで擦って下地を見せ、
最後にワックスなどを塗って汚れ感を出す。

上記のような方法が一般的です。

しかし、今回のフレームは一味違う
塗装が剥がれている部分をよく観察すると、
ブロンズのような艶やかな仕上げが見えます。

おそらく、ペイントを塗る前はギルディング(金箔)が施された煌びやかな風合いだったと推測しました。

ですので、それに近い下地の風合いから試みました。

 制作した背板にブロンズ色のペイントを塗っていきます。
  ザラつきが出ないように番手の高いサンドペーパーで研磨します。
  金箔とまではいきませんが、艶やかな雰囲気がでました。

 次に木工用グルー(膠に近い天然接着材)を薄く上から重ね塗りします。

 更にその上にシャドーピンクのペイントを仕上げ塗りします。

すると・・・自然に塗装がひび割れして来ます

なんとも不思議な光景ですが、
接着剤の乾燥収縮率とペイントの乾燥による収縮率が違う為にこのような現象が起こります

本来は長い時間をかけて家具自体が膨張・収縮を繰り返さなければ、
ひび割れは生じません。

つまり収縮率を利用して、無理やり?わざと劣化させるわけです

そうして、完成したモノがこちら・・・

 

フレームに合わせてキズの当たりも調整しました。

普段はアンティーク家具を綺麗に艶やかに磨きをかけるのが主な仕事ですが、
今回のようなシャビーな風合いも触っているとなんだか、
おばあちゃんと接しているような優しい気持ちになります(笑)

では、完成したファイアーウォールをご覧下さい。


女性らしい大人可愛い感じに仕上がりました。
このフレームにはどんな生地が合うのか、お客様が一生懸命考え、
思いがこもった最高な出来栄えだと思います。



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