台風の影響でしょうか、やっと例年通りの気温だそうです。
日本の冬はもう何年も経験していませんが、新居の保温対策に期待して西山公園の紅葉を楽しみに待とうと思います。
さて、今日は先月も手をつけましたエドワーディアンのアームチェアの大きいヴァージョン・・・・エドワーディアンソファー の修理工程をご紹介します。
まずこちらアメーバブログへお越しくださった方に前回のエドワーディアンアームチェアの風景を少しだけ紹介します。
1.
座面がごっそり抜け落ちていました。
アンティークは時と共に腐敗してもろくなりますから、
勢いよく腰掛けてしまうと 「あっ|゚Д゚)))」 麻のテープが伸び切れてしまいます。
木部が割れないように丁寧にバラしていきます。
このアームチェアもぐらつきがひどかったので、一度解体して締め直す作業をしました。
2.
その後、新しい麻テープで貼り直していきます。
通常は既存で残った馬の毛やわらをクッション材に使いますが、座り心地を考えて今回はウレタンクッションを詰めました。
3.
完成です。貼り地はMANASの輸入生地とAIDECのブレードで仕上げました。
最近の家具はブレード(飾りブチ)を使わないモノが多いので、探すのにいつも苦労しています。
以上が前回おこなったエドワーディアンアームチェアの修理工程でした。
※今回修理したアームチェアはイギリスで買い付けした大切な商品です。
商品の詳細はホームページよりご覧頂けます。
さて、本題の エドワーディアンソファー の修理に取り掛かりましょう。
1.
麻のテープが出てきました。これも一つ一つ丁寧に取っていきます。
取り終えるとエドワーディアンらしい華奢なフレームだけの状態になりました。
個人的にこの時代の家具が私は大好きです。
3.
ここから解体作業に入ります。
木ハンマーでこつこつキズつけないよう叩いて外します。
うまくいくとこのようにきれいにすっぽ抜けます。
もともとぐらついていたのですから力を入れることもなく外れました。
見てわかるとおり、フレームに無数の穴があいてますね、
これが何十年の間に何度も張り替えられて強度が弱くなってしまった状態です。
無理に麻テープでも張ろうものならテンションかけた所でパキっといってしまいます。
ですので、全く同じ工程で修理をするのは木を作り変える意外方法はないのです。
が、内側に無垢材で添え木することで打ち込みブチを確保し、普段使いできる具合に強度を保つ方法ができます。
小さな破損部分は強固なウッドパテで補修し次の打ち込み作業がスムーズにいくようにします。
次回は組み直し作業と麻テープ張り作業をご紹介します。
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