独立人事総務業務請負人(人事総務IC)の木村勝です。
前回記事で、60歳以降の継続雇用者に対する二重就業禁止の不適用を提案させて頂きましたが、もう一つ提案させて頂きたいのが、当方のようなインディペンデント・コントラクター契約での就労継続という選択肢です。
インディペンデント・コントラクターというのは、新たに事業を起こす起業ではなく、今まで経験してきた領域での経験・専門知識をベースに個人事業主として仕事をする働き方です。
当方も所属する「特定非営利活動法人インディペンデント・コントラクター協会」のHPでの定義を引用させて頂くと以下の通りです。
”期限付きで専門性の高い仕事を請け負い、雇用契約ではなく業務単位の請負契約を複数の企業と結んで活動する独立・自立した個人のことをインディペンデント・コントラクター(IC=独立業務請負人)と呼んでいます。雇う企業からみると「必要な時に必要なだけ」専門性の高い領域をコミットし業務を遂行するICを活用することにより、確実にプロジェクトを成功に導き、かつコスト面でもメリットが高いと思われます。
サラリーマンでも、事業家でもなくフリーエージェントな働き方。「雇われない、雇わない」これが、ICの生き方と定義されます。”
当方も上記の「雇われない。雇わない」というコンセプトに共感して現在IC的な働き方をしていますが、こうした就労形態こそ60歳以降の働き方として企業に準備して頂きたいところです。
従来と実質的には業務内容も変わらず責任範囲も不明確なまま賃金だけ減額されるより、明確に領域を定めて業務請負(委託)契約を締結して働くほうが個人にとっても企業側も双方にメリットあるハッピーな働き方だと思います。
もちろん全員がこうした働き方を望んでいるわけではありませんが、選択肢の一つとして準備しておくのも手です。
大企業はどうしてもこうした制度実現に腰が重いですが、中小企業あるいは直接雇用、派遣、請負、業務委託など多種多様な契約で仕事を進めている企業にとっては、意外に実現性の高い制度だと思います。
インディペンデント・コントラクター的な働き方に興味ある方は、ぜひダニエルピンク氏の「フリーエージェント社会の到来」をお読み頂くことをおススメします。
以前は黄色の表紙でしたが、最近新装版になり、著者の名前の通り、ピンクな派手な表紙になって書店に並んでいます。
またこのリンクがインディペンデント・コントラクター協会のHPです。
興味がある方ぜひご覧なって下さい。
制度を作って、どれくらいの人がこの制度に乗り換えてくるかは、今度は働く側の意識改革にもかかわってくるところですが、こうした選択肢を整備しておくことは、意味あることだと思うのですが、いかがでしょうか!