独立人事業務請負人(人事IC)の木村勝です。
本日の日経朝刊に『「ネット依存」420万人 5年で1.5倍に急増』という記事が出ています。
この調査は、厚生労働省研究班によるもので、研究班の代表は久里浜医療センター院長の方がつとめられています。
久里浜医療センターは、国立医療機関として初のアルコール専門病棟を設置し、また2011年7月には、これまた国内初となるインターネット依存症のためのネット依存治療部門外来を設置した医療期間です。
先日このブログでネットトラブルアドバイザー養成講座を受講してきたことを書かせて頂きましたが、まさにその講義の中でも、終了後の認定課題でもこのネット依存が取り上げられていました。
今回の調査は、2013年7月全国の成人男女4153人を対象に実施したもので、「気がつくと思っていたより長い間ネットをしている」 「睡眠時間を削って深夜までネットをしている」 などの20項目について、「よくある」 「まれにある」などと5段階評価で回答した結果を点数化し、合計100点中40点以上を「ネット依存傾向にある人」としたものです。
結果は、調査対象の男性の4.5%、女性の3.5%にネット依存傾向があり、このパーセントをもとに推定したのがタイトルの420万人という数字になります。
先日の講義の中でも同様のチェックを受講者として受けてみましたが、当方の場合は依存まではいっておりませんでした。
2008年調査時として比較して約1.5倍に増加していますが、やはりその背景には小型PCともいえるスマートフォンの普及やSNS、ネットゲームコンテンツの充実・拡大があるようです。
自分自身考えても、2008年時に比較するすると間違いなくネット閲覧時間は増えており、時間などは2倍ではきかないくらい増えていると思います。
自分なりの基準・ルールを持ち、自らの意思でコントロールできているうちはいいですが、設問にあったように「気がつくと思った以上に」とか「減らそうとしてもできない」などの状況が見え始めたら要注意です。
また、ネットというとこうした健康面での影響が話題になりますが、歩きスマホを狙った「当たり屋」による恐喝事件も発生しています。
皆様感じるところだと思いますが、最近歩きながらスマホを見ている人が増えていますが、こうした人をターゲットにわざとぶつかって言いがかりをつけたり、”盗撮をしていた”などと言いがかりをつけ、お金を脅し取る事件です。
スマートフォンはガラケーより画面が大きいため、画面への集中度が高くなり周囲への注意力が散漫になるため、歩きスマホはこうした面で注意が必要です。
ホームでも電車の中でも向かいに座った人全員がスマホを見ている場面にも出くわしますが、ネットに操られることなく、自らで決めたマイルールでコントロールしながら便利に使いたいものです。