関東心理相談員会月例能力向上研修会に参加してきました | ものづくり企業の人事総務をワンストップで専門サポートするインディペンデント・コントラクター(IC独立業務請負人)が日頃思うこと

ものづくり企業の人事総務をワンストップで専門サポートするインディペンデント・コントラクター(IC独立業務請負人)が日頃思うこと

大手自動車会社での30年の人事総務経験を経て,2014年にIC・行政書士として独立しました。グローバル化進展の中、業務のアウトソーシング化など荒波にさらされつつある人事総務部ですが、企業活動を支える総務系業務の重要性・専門性など日頃思うところを語ります

独立人事業務請負人(人事IC)の木村勝です。

先週土曜日6月21日は、久しぶりに所属する関東心理相談員会の主催する月例能力向上研修会に参加してきました。

3月に独立してから初めての参加です。

関東心理相談員会とは
『本会は、安全衛生法に基づく労働者の健康保持推進策である「心とからだの健康づくり」(以下「THP」という)運動の一環をなす心理相談員及び、心理相談専門研修修了者(以下両者を心理相談員という)として、知識及び技能の向上、並びに会員相互の情報交換と親睦に努め、もってTHP運動の推進及びその他の心理相談員活動に寄与するとともに、心理相談員の社会的地位の向上を図ることを目的として設立』
された組織です。

今回の研修会は、前回ブログ記事でも紹介させて頂きましたが『最近のうつと周囲の対応~戸惑う周囲と最近のうつ患者像~』というテーマで、大妻女子大学教授の尾久裕紀先生の講義でした。

先生は、精神科臨床医の経験と企業での産業医の経験を双方お持ちのため、人事担当者の立場から聞いていても、大変バランスの取れた内容の講義という印象を受けました。

今回のテーマである『いわゆる新型うつ』については、当方実際に社内で直面したことはないのですが、例えば”休職中に結婚式をあげ、職場上司を来賓として招待するケースでの上司の対応”など、周囲を含めた対応の難しさを事例を上げて説明頂きました。

日本うつ学会HPでの見解も
「『新型うつ病』という専門用語はありません。むしろ精神医学的に厳密な定義はなく、そもそもの概念すら学術誌や学会などで検討されたものではありません」
という判断のようです。

こうした難しい事例に対して、
・最近のうつ病(非メランコリー型うつ病)をどのように理解するか
・最近のうつ病(非メランコリー型うつ病)へどう対応するか
・相談の基本
・治療者・クライアント関係の構築
などの項目について説明を頂きました。
社内でメンタルヘルス対応に従事されている人事担当の方にも大変有意義な研修だったと思います。

心理相談員会には、企業の保健スタッフ(看護師、保健師等)、人事担当者、社会保険労務士の方の参加が多いですが、以前ブログでも書きましたが、大学での心理系課程の受講実績がなくても、衛生管理者からのルート、あるいは産業カウンセラーからのルートでも受講が可能な資格です。

人事部員のもっとも基本的な専門スキルの一つに傾聴スキルがあると当方常々思っておりますが、人事部で働く方々、自らの専門性向上の一環としてこうした研修受講もいいと思います。

心理相談員会の月例研修会は、会員外でも参加が可能です(参加費が若干変わりますが)

次回は7月19日 13:00~15:20 今回の研修法主域ではなく公開事例検討会として「過去の苦難が報われた~ひきこもり、うつを乗り越えて~」というテーマで開催予定です。

興味ある方、ご参加いかがでしょうか!