”NODA・MAP第25回公演 『Q:A Night At The Kabuki』” | 私と日記。観劇とお花と、保護犬との暮らし

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これからは、趣味の観劇、お花とか、そして新たにお迎えした保護犬との徒然日記。

G列センター端

 

作・演出 野田秀樹 音楽 QUEEN

 

<CAST>

松たか子 上川隆也

広瀬すず 志尊淳

橋本さとし 羽野晶紀

野田秀樹 竹中直人

 

再演を楽しみしていました。

劇場は立ち見迄満席。相変わらずの人気です。

 

今回は、いろんな意味で刺さりました。

2019年の初演後に、、コロナが発症して、生活が激変して、、

そして、ロシアとウクライナの紛争に、お隣の国の挑発的な行動等々、、、

今までの安定した生活が、今は、無くて、、劇場も

今日、幕が開くのかはてなマーク と、不安定な状況。

前回公演からこれほど変わってしまった。私たちの毎日。

だからこそ、ロミオ&ジュリエットの話から源平の戦いへ発祥して、最後はスベリアへ強制労働へと繋がっていく、、この残酷な話は、最後迄、救いが無い。

スベリアから日本への帰還が許された名簿の中に名を捨てたローミオの名前は当然無くて、、

最後は、ローミオと当時過剰労働と極寒と食糧不足で、亡くなってしまった方々が、死体となって、波に揺られてる場面で終わる。

前回より、強烈にココロに刺さるラストでした。

他山の石のように思える争いに対しての不安と憤り。

野田さんの今、この舞台を上演する意味は大きい。

 

前半の、ジュリエとローミオの台詞。

あの、戯曲ロミオとジュリエットの有名な台詞

”何故、貴方はロミオなの(敵方の家)、ならば、お名前をお捨てになって、、名前にどんな意味があるというの? バラという花にどんな名前をつけようとも、その香りに変わりはないはずよ”

それが、この舞台では最後は仇になってしまう。

約束していた手紙は届かず、、帰還した竹中直人さんが語る手紙の内容は

”私はもうあなたを愛してはいません。極寒の地で、毎日を生き延びている自分に、あなたを愛しているのかも思い出せません。あなたを思う自分がもう居ません。”そして”もう名前をすてろなんて言わないで下さい”みたいな手紙だったと思うのだけど、そのシーンでは、もうローミオは息絶えてるように見えました。

その時の松たかちゃんは、薄く涙を浮かべて

”これはラブレターです”という。 

 

もっと深い深い意味のある舞台だと思うのだけど、、

私の理解力はこの程度、、

そして、、、やはりQueenの「A Night At The Kabuki」の曲が、、

この話の中でイキイキと、、響いてくるんです。

 

前回もでしたけど、、、暫く

「Love of My Life」 を聴いてしまう。