最前列通路席
[作]ジャン=ポール・サルトル
[翻訳]岩切正一郎
[演出]栗山民也
<CAST>
奈緒 / 風間俊介 / 野坂弘 / 椎名一浩 / 小谷俊輔 / 金子由之
奈緒さんという女優さんが好き。
”終わりのない”という舞台でも拝見をしてましたが、
きっかけは、WOWOWオリジナルドラマ『演じ屋』
これを見てから、奈緒さんを観る為に、迷わずチケットを取った。
同作は哲学者ジャン=ポール・サルトルが46年に発表した戯曲で、非情な世界における人間の権利、尊厳、自由などの、いつの世も人類が向き合う問題に正面から取り組んだ作品。米国南部を舞台に、冤罪(えんざい)をかぶせられて逃走する黒人青年をかくまう娼婦リズィー(奈緒)が、街の権力者の息子で白人のフレッド(風間)から虚偽の証言をするよう迫られる。人間の深層心理をあぶり出すような物語。
原作がサルトル氏で、、
そして冤罪モノ。
あの 「るつぼ」 を思い出しました。
るつぼでは、黒木華さんが民衆を操り、、
この作品では、上院議員役の金子由之さんが秀逸。
黒人奴隷時代に、冤罪を起こさないと誓う、娼婦の奈緒さんを言葉で翻弄し、翻意させてしまう。
その後、冤罪を起こしてしまった自分を責める奈緒さんと風間俊介との
やり取りは、、、まぁ、こういった脚本の混沌としたモノを感じる訳で、腑に落ちるとかではなく、、、、。 途切れたように終わるような気がした。
劇場は、風間俊介さんのファンと思しき女性に溢れていた。。
前方の観切れるんじゃない席迄詰め込んでましたが、
客席は半分しか埋まってませんでした。
奈緒さんの感情溢れる演技力はとても良かったんですが、なんて言うか理解不能。ごめんなさい。
野田地図とかの舞台で拝見してみたいです。
しかし、紀伊国屋ホールは、古いなぁ。