J列30番
演出:白井 晃
脚本:中島かずき(劇団☆新感線)
音楽監督:三宅 純
CAST:
稲垣吾郎/剛力彩芽/片桐 仁/村川絵梨/鈴木拡樹/岡田義徳/深水元基/橋本淳/広澤草/小川ゲン/野坂弘/奥貫 薫/羽場裕一/長谷川初範
ピアニスト 末永 匡. 富永 峻
ステージには、ピアノの弦のような細い金属と樹が合わさっていた。
左右にグランドピアノがあり、ピアニストの方々の生演奏が良い。とても。贅沢な空間です。
ベートーベンの楽曲を聴いたことが無い人は居ないだろうし、、、天才とは、、モーツアルト!もそうだけど、才能より勝るものは無いと信じ、その才能に溺れ、そして崩壊していく、、。
怒れる、、ベートーベン。 を演じる稲垣五郎さん。
私が知っている、彼が話している姿は、いつもおっとりとして、薄い笑顔、、。もの静かといったところ。
だから、こそ、怒れるベートーベンの迸る感情を顕にする稲垣さんの演技、声は、聞いたことの無い音量でその意外さに圧倒された。
ああ、稲垣さんはこんな声を出す人だったんだと。
声色を使い分けるというよりは、この役に出会って、新しい声を見つけたのかと。
自分しか信じず、誰もが自分に傅くモノとしてしか、対峙できず、でも愛には、愛を判ってもいないようにみえた。
羽場さんも長谷川さんも舞台では、、流石だなぁ。安定して場を作り上げる。村川絵梨さん。。。”すべての4月のために”に拝見したときにも思いましたが、声がよく通るんですよね。
きりっとした役がとてもお似合いです。
そーしーて。。マリア役の剛力さん、
初めてTVで拝見したのは”IS(アイエス) 〜男でも女でもない性〜”で
ロングヘアーのブレイク前々くらい、、ショートにしてから、あっという間に売れて、まぁ、今に至るわけですが、、
発声が、声が単調なんですよ。いつもであのトーンで捲くし立て、笑う。
ちょっと浮くんですよね。年だって重ねてる設定なので、声のトーンやリズムを変えるとか無かったのかなぁ、、と彼女だけが残念でした。
物語は、判りやすくて長めだけど、それを感じさせない。
だって、劇中にはベートーベンの”月光” ”テンペスト””悲愴”そして、”喜びの歌”
十年以上前は、年末のサントリーホールで”第九”を聴いて、年末を迎えてました。歓喜の歌は年末にふさわしくてね。
そして、赤坂ACTシアターを立ち見が出る程埋めてしまう、、、
”稲垣吾郎”という人にもまた、才能溢れる人なんだと、長く続くグループにはちゃんと実力もついてるって話。
さ、草なぎ君、稲垣君の次は、、香取君だね。