慢性腰痛などの慢性痛みの治療は、脳内のネットワークが関係していることがわかってきています。
(専門的には、一次体性感覚野、二次体性感覚野、島皮質、前帯状回、前頭前野、視床など)
皆さんもご存知かもしれませんが、NHKのためしてガッテンやテレビでの健康番組などでも慢性痛を取り上げたときに脳のこの場所が痛みが関係あるとか認知行動療法が有効であるとかをお聞きになったことがあると思います。
では、慢性腰痛(慢性痛の代表として)の治療を考えたときに、非薬物療法でエビデンスに基づいた方法(根拠に基づいた方法)はというと、鍼治療、運動療法、認知行動療法があげられます。
鍼治療については、国内外で行われている慢性痛に対する鍼灸の現状や最新科学としては、脳活動に影響を及ぼすという報告やエビデンスも出てきており、頭鍼(頭特定の場所に鍼をする方法)では、刺入部位によって神経認知的観点からの神経調節法(神経細胞の膜電位を刺激して、皮質の興奮性を変化させる介入手法)としての可能性などが出てきております。
また、鍼の効果として下行性疼痛抑制系が働くことで痛みが抑えられることがわかってきております。
(下行性疼痛抑制系とは、ごくごく簡単にいうと、脳の指令で脊髄(背骨の中にある)で痛みの情報が伝わらないようにすることです)
続いて、運動療法では、運動による痛み抑制の神経科学的メカニズムとして、脳内で出る物質として、ドパミンやオピオイドの他にもカンナビノイドやセロトニンの活性及び、脳内報酬系(これがとても大切です)の作用や鍼治療と同様に下行性疼痛抑制系が働く等が関与が示唆される。
慢性腰痛や関節痛などの運動器の慢性痛では各国の診療ガイドラインでも示されるようになっていることの他、最新情報としては、運動療法単独では疼痛と機能障害の双方の改善はむつかしく、行動・心理的アプローチ(認知行動療法)の併用を行うことで疼痛や機能改善が図られるだけでなく、精神的な健康も改善させることが示されている。
例えば、有酸素運動は確かに良い方法ではあります。だからといって、ホームワークとして行っていただくのではなく、脳内報酬系を働かすことが必要になるので、まずは本人が行いたいもの楽しめるものから始めるということが大切になってきます。
最後は、認知行動療法については、各国で研究をされ運動療法とともに慢性痛の非薬物療法の第1選択となっております。痛みを直接扱うというよりも、維持増悪に絡む破局的思考や孤立といった心理・社会的要因を考慮に入れて認知や行動の修正を行ってまいります。
ストレスやネガティブな考えが強くなりすぎると、先ほども書いた下行性疼痛抑制系が働かなくなるために認知行動療法が必要になります。
では、今、慢性腰痛などの慢性痛で困っている方はどの治療を受ければいいのか。
現時点での最新のエビデンス(根拠)のある方法を理解したうえで、鍼治療、認知行動療法、運動療法と最新では神経科学的アプローチを組み合わせて行う必要があります。
『自分が病気になり医者にかかるときに「エビデンス(よくなるという根拠)はないが経験的にこの治療を勧めますよ」と言われその医者の治療を信じられるでしょうか。
そして、その治療を受けるだろうか。
たぶん、ほとんどの人は受けないでしょう。
鍼灸治療、運動療法、認知行動療法の併用した方法を勧めている理由は、皆様にはやっぱりエビデンスのある治療を受けていただいて、慢性痛を治していただきたいと考えております』
コマーシャル
リスタでは、慢性痛の方には、鍼灸治療に加えて、認知行動療法、運動療法、神経科学的アプローチ(脳のトレーニング)の併用した方法を用いて行っております。
ちなみに、どうして認知行動療法を行えるのかというと、鍼灸師である千田は37年間の心理臨床歴のある公認心理師でもあるからです。
(現在は日常臨床に加え公認心理師や医師、臨床心理士、看護師、鍼灸師に認知行動療法を指導もしております)
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新横浜の鍼灸治療室
千田 恵吾