リスタは新横浜で専門治療の一つとして、不妊治療を受けられている方への鍼灸治療を行っています。
基本の期間は週1回ペースで3カ月から6か月をワンクールとさせていただいております。
鍼灸治療の目的は
1、排卵に向けた卵巣の環境を整える。
これは、卵巣へ栄養を運ぶ卵巣の血流を確保することとストレスなどで自律神経が交感神経優位になってしまうとその血液が流れなくなるので、自律神経の特に交感神経が過剰に働かないようにする。
2、子宮の環境を整える。
子宮は多くの血流を必要としており、着床に向けて子宮周辺の血流とホルモンバランスを整える。
3、不妊ストレスや日常のストレスに対して対応。
特に重要なのは、自律神経の調整である。
卵巣も子宮もストレスで交感神経が優位になってしまうと栄養である血液が流れで来なかったり、自律神経とホルモンは脳で連絡を取っているのでホルモンバランスの問題も生じでしまう。
ストレスはいろいろあります。
仕事上のストレス、夫婦での不妊治療に対してのとらえ方の違いのストレス、親からのストレス、不妊治療自体のストレス、不妊症であることがわかったことによるストレスなどなど、個々によってそれぞれ違ったのストレスがあります。
それ以外にも、運動や栄養などの指導も行うようにしています。
初回時には、鍼灸治療の前に問診と自律神経の状態を確認させていただくのですが、皆さん自身の自律神経の状態などまず見たことがないのでとても興味をお持ちになって私の説明を聞いていただいております。
自律神経機能を評価する検査機器(当ルームでの写真):
きりつ名人(血圧・心拍変動解析ソフトmeijin )
測定時間は5分間
椅子に座った状態で2分(安静)⇒立ち上がって2分(起立から立位)⇒座って1分
安静時のバランスと体位を変えたときの機能を評価する。
当ルームにはどのようなルートで来られている方が多いかというと、産婦人科医師や看護師の紹介と口コミ(SNSなどではなく実際の口コミ)が多く、ホームページを見てこられる方は少ないのがどうしてかなと考えさせられます。
(自分で作っているホームページで多くの方はスマホをご覧になられるのは分かっていても、治療の合間に作成しているためにスマホ用まではまだ手が回らないので、検索に引っかからなかったり見ていただけないのかなとも考えております)
産婦人科医師から紹介された方は、
純粋に身体の状態(自律神経や子宮・卵巣の血流改善)を整える目的の方と不妊ストレス(抑うつ状態など)が強い方が半々ぐらいです。
不妊ストレスの強い方を紹介される理由は、産婦人科医師が私が鍼灸師<鍼灸師としては6年>であり心理師<心理師としては33年>でもあることを知っておられるためです。
口コミの方は、当ルームを卒業された方やその友達から聞いたという方、会社の仲間から聞いた方が大半です。
平均すると月に10名前後の方が初診で来られております。
当ルームで鍼灸治療を受けられていて、クリニックでの不妊治療を卒業される方も大体同じ程度の数です。
このような方もおられました。
女性のうつ病の方で高齢出産になるということで、妊活をしたいのだけど薬をどうするかということで、担当の精神科医と本人が相談をされ、当ルームで認知行動療法を受けながら薬を減らしていこうということで当ルームに来られました。
認知行動療法を主に行いながら鍼治療も加え無事、わりと短期間で薬をやめられたのですが、その後、不妊症であることがわかり、うつ病のこともあったので今度は産婦人医の紹介で鍼灸治療を受けに来られた方がおられました。
(現在はうつ病を再発することなく、二人のお子さんがおられます)
逆の方もおられます。
うつ病は普通の方でも3%から7%の方がなるというデータがあり、不妊症がわかるとストレスが強くなるので抑うつ症状やうつ病になる確率も増えると考えられております。
(一般的に男性よりも女性のほうがうつ病になる確率は高いです<2倍といわれております>)
このような場合は、うつ病になる前に鍼灸治療だけでなく積極的にストレスを解決する方法を加える必要がございます。
(不妊治療を行っているクリニックに心理師や鍼灸治療院でも心理療法のトレーニング(最低でも4年程度)を受けた鍼灸師がいればいいのですが、現在はとても少ないのが現状です)
また、クリニックでの不妊治療は卒業された方で、妊娠中のうつ病の予防や産後うつのことも考えて、継続して鍼灸治療をされる方のおられます。(本人の希望で)
継続された方で妊娠中のうつや産後うつになられた方はおられません。
(鍼灸治療を継続中に様々なことについて相談も継続しているため)
不育症の問題も
妊娠はするが、流産・死産を繰り返して生児が得られないことを不育症といいます。
2回以上連続して流産をすることを反復流産、3回以上連続して起こる場合を習慣流産といいます。
不妊症と同様に、流産率も女性の年齢とともに高くなります。30歳~35歳までは流産率は15%ですが、35歳を過ぎたあたりからグッと高くなっていきます。
一度流産をした方などでは、不妊治療と鍼灸で陽性後も継続して鍼灸治療を行うようにさせていただいております。(もちろん本人が希望された場合です)
クリニックや病院での不妊治療に加え、鍼灸治療で身体をよい状態にすることや不妊治療中にお仕事をされている方などでは、仕事のストレスや夫の理解、もちろん不妊症というストレスなどをお持ちの方や仕事をされていない方で悶々と考えてしまう方などは、ぜひ、鍼灸治療も不妊治療に加えられるといいと思います。
新横浜では当ルームで行っておりますが、その他の地域にお住いの方も鍼灸治療を加えることもお考えいただけばと思います。
こちらページも参考にご覧ください。
※当ルームにお申込み等は以下のサイトでご確認ください。
なお、スマホ対応サイトに移行中のため、現在のサイトはスマホ対応になっていませんのでご了承ください。
千田 恵吾(鍼灸師/公認心理師)